「祟騙し編の真相に迫る」ひぐらしのなく頃に 業 郷壊し編 23話 考察とネタバレ感想
お久しぶりです。
ここにきて鉄平改心ルートが来るなんて予想外でした…。
梨花ちゃんに異常に執着していた沙都子ですが、鉄平の介入により、ひぐらし業の終着点も少し見えてきたかなと思います。
今回の考察では、祟騙し編の真相について迫っていきたいと思います。
結論から言うと、
『北条家での惨劇は、鉄平が沙都子を守ろうとして起こってしまった悲劇』
だと考えています。
それでは、解説していきます。
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祟騙し編の沙都子の目的
23話は祟騙し編のカケラではない
鉄平が改心する23話(郷壊し編)のカケラと祟騙し編のカケラは別のものです。
1枚目は祟騙し編、2枚目は23話の画像です。
どちらも北条家ですが、屋根に注目すると祟騙し編の方は綺麗で、23話の方はだいぶ劣化が目立つという違いがあります。
よって、この23話は祟騙し編とは異なる世界であることが分かります。
エウアが圭一達の記憶継承について
「記憶の蓄積は不可逆的だ。一度発生した影響は、何度欠片を繰り返しても…。いや、繰り返すほどにより強固になっていくであろうなぁ」
このように説明していました。
23話で沙都子は初めて改心した鉄平に会いました。そして、祟騙し編では鉄平が虐待していない可能性が高く、こちらの鉄平も改心していると考えるのが自然です。
よって、郷壊し編での何らかの失敗を踏まえた上え、祟騙し編が起こったと考えられます。
祟騙し編の沙都子の不可解な行動
沙都子は自分の口から虐待があることを話しませんでしたが、鉄平が帰ってきてからは学校を休んだり、登校しても目に見えて暗い顔をしていたり、しまいには嘔吐して「助けてにーにー」と泣き叫びました。
学校を休んだのは本当に風邪をひいていたのかもしれませんし、鉄平の看病のためかもしれません。
偶然が重なって、梨花を筆頭に鉄平への悪印象により、勝手に虐待があると誤解していったようにも見えます。
しかし、嘔吐に関しては演技である可能性が非常に高く、それが違和感です。
嘔吐の演技の理由
竜騎士07さんと粗品さんのニコニコ生放送にて、竜騎士さんが「沙都子の嘔吐は演技である」と明かしました。
この放送の竜騎士さんの発言にはいくつかの嘘が混じっているらしく、全てを鵜呑みにすることはできません。
したがって沙都子の嘔吐が演技という点に関しても嘘である可能性はありますが、この話題の時に竜騎士さんは、
「勘のいい方は、旧作の吐き方は心から辛そうなやつだったけど、それに比べて今作はそこまでヘビーではないと言われていっていて、もどすためにレナの大根を食べたんじゃないかという推理があったぐらいで…」
「かないさん(沙都子の声優)など大ベテランなんで、隠し設定を伝えると見事なニュアンスで演じてくれる」
「たまに前の放送から10年経っているから声優さんも疲れたんじゃないかと誤解されている時もあるけど、誤解じゃなくて本当に絶妙な演出」
このようなことを熱のこもった感じで語っていました。
これが嘘ならば声優さんをディスっていることになってしまうため、沙都子の嘔吐は演技であったと言えます。
では、なぜ嘔吐の演技をして、虐待があると思い込ませたのでしょうか?
【①ループバレを防ぐため】
100年のカケラの中で鉄平が改心したケースは一度もありません。
よって、その違和感から沙都子がループしていることが梨花ちゃんにバレないように、虐待されているフリをしていた可能性があります。
現に梨花ちゃんは猫騙し編ラストで自分に都合が良いことばかり起こる世界に疑問を抱き、「誰かが代わりにサイコロを振っているよう」だと感じていました。
慎重な沙都子は、梨花ちゃんに余計な不信感を与えずに、想定外のことが起こらないように、過去の世界のカケラをなぞろうとしたのでしょう。
【②村八分を終わらせるため】
皆殺し編や祟騙し編では、虐待されていた沙都子を救う過程で、北条家との過去の因縁を清算することができ、村人から冷遇されなくなりました。
よって、沙都子が改心した鉄平と雛見沢で暮らしても、村から冷遇されていることは変わらないどころか、梨花ちゃんが傍にいなくなったことで、さらに悪化する危険性すらあります。
このような内容が郷壊し編の末路であれば、祟騙し編では改善しようと努めるはずです。
だからこそ、自分が雛見沢に住みやすいように状況を整えるために、嘘の虐待話によって村を団結させたのでしょう。
圭一を家に呼んだ理由
沙都子が圭一を家に呼んだのは、改心した優しい鉄平と会わせて、本当は虐待されていないと打ち明けるためでしょう。
奉納演武の時に2人は抜け出しましたが、北条家での惨劇のシーンで鈴の音が聞こえることから、北条家にいる時はまだ奉納演武の最中であることが分かります。
梨花ちゃんに知られてしまうとループのことがバレるため、この時間を狙ったのだと考えられます。
鉄平が圭一を襲撃した理由
ここで不可解なのは、なぜ改心したはずの鉄平が圭一を襲撃したのかです。
それでは、鉄平の立場になって物語を紐解いていきましょう。
祟殺しの記憶
今回の23話にて鉄平が記憶継承をしていることが明かされました。
自身の死に際を何度も思い出し、悪夢にうなされていました。
それならば、祟殺し編で圭一に殺されてしまったことを思い出していても不自然ではありません。
鉄平にとって圭一は、突然自分に殴りかかってきた殺人者です。
そんな人物が家の中にいたら、短気な鉄平がバットで殴りかかるのも少し納得がいきます。
大石からの情報
祟騙し編では、大石が虐待がないことを確信しているかのような発言をしていました。
「今だけは、前原さんにちょいと花を持たせようと思っています」
「前原さんは、自分が正しいことをしていると信じてうたがいもしないんでしょうねぇ…」
「んっふっふっふっ…。花を持たせるのも、茶番に付き合うのも今だけです…」
大石が何度か北条家に足を運び、北条家の現状を把握しているのならば、鉄平ともある程度良好な関係を築いている可能性があります。
大石は、鉄平に虐待があると周りから誤解されていることや、圭一が代表になって村人をまとめあげていることを教えたのかもしれません。
その時に、圭一はかつて幼女をモデルガンで撃って目に怪我させたことがある…とまで暴露されてしまったとします。
鉄平にとっての圭一は、嘘の虐待話をでっちあげて自分と沙都子を引き剝がし、幼女を襲撃する残虐な男です。
危険な男が家に上がり込んでいる…沙都子に守るために倒すしかないと、鉄平はそう考えたのでしょう。
本気で沙都子のことを守ろうとした2人が、すれ違いによって殺し合う。
その原因をつくってしまったことは、沙都子の心に深い傷を負わせたのではないでしょうか?
茫然とした様子で祭り会場に行ったのも頷けます。
猫騙し編はなぜ起こったか?
猫騙し編の惨劇は比較的早めに行われています。
これは、鉄平が雛見沢に帰ってくる前に惨劇を起こしてループするためではないでしょうか。
これからずっと鉄平は改心した状態で雛見沢に帰ってきます。
鉄平が帰ってくるとハッピーエンドを迎えられない…。
よって、鉄平が帰ってくる前に、もしくは鉄平との接触を極力避けて、惨劇を起こしていたのでしょう。
襲撃したのは鉄平ではなく大石?
これまでの説とは異なりますが、祟騙し編での惨劇が大石によるものだった可能性もあります。
やっぱり祟騙しの鉄平は体格大きすぎるよな大石の体形だと思うわこれ#ひぐらし業#ひぐらしのなく頃に業 pic.twitter.com/imP0y70RK9
— おじさん@ひぐらし垢 (@Ojisansansansan) 2021年3月11日
この方のツイートを見て自分でも確認してみたのですが、10話(祟騙し編 其の参)で知恵先生と話している時の鉄平も細身の体型をしてます。
つまり、鉄平の体型の違いはカケラの違いによるものではなく、襲撃時のみであると分かります。
よって、北条家で鉄平を襲撃したのは大石の可能性があります。
14話(猫騙し編 其の壱)で大石が祭りで惨劇を起こした時に、血で凹んだバットを持っていたのは、北条家から持ってきたからだと考えると辻褄が合います。
まとめ
・沙都子が虐待を受けたふりをしたのは、北条家の冷遇改善、ループバレを防ぐため
・鉄平目線では、圭一は幼女モデルガン襲撃事件を起こし、嘘の虐待をでっちあげたり、自分を殺したこともある危険人物(祟殺し編)
・祟騙し編の真相は、圭一を家にあがりこんできた異常者だと思った鉄平が、沙都子を守ろうとして襲撃した
・しかし、体格で考えると惨劇シーンは大石であった可能性もある
以上になります。
旧作での沙都子の言葉
もし過去の過ちを一生取り戻せなかったら 私達は何のために生き続けますの
鉄平にも救いがあることを願います。