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「キャラの名前の由来は?」ジャンプフェスタ『チェンソーマン』 作者の藤本タツキ先生にインタビュー

 

12月19日に開催されたジャンプフェスタ2021。

今年はオンライン開催となり、Youtubeやアプリで各ステージの動画配信をしました。

チェンソーマンのステージでは、作者である藤本タツキ先生のインタビューが公開されました!

最終回を書き終えて2日後のインタビューだったので、大変聞きごたえのある内容でした。

今回は、インタビューの内容を断片的に紹介していきたいと思います。

ネタバレを含む内容となっているため、コミックス派の人は気を付けてください。

 

 

 

チェンソーマンのできた経緯

チェンソーマンは、ファイアパンチを連載している時には既に考えていたそうです。

胸のスターターを引くと、頭からチェンソーが出てきて、チェンソーになるというアイデアを、アシスタントと話しながらビジュアルを固めたとのことです。

ファイアパンチのアシスタントには、『地獄楽』の作者である賀来ゆうじ先生やSPY×FAMILY』の作者である遠藤達哉先生、『にくをはぐ』の遠田おと先生など、有名な先生も多く、チェンソーマンの誕生に関わっているのかもしれません。

また、賀来先生とタツキ先生は、ツイッター上でやりとりをしたり、互いの作品についてのインタビューしたりと、交流が深いです。

www.shonenjump.com

また、チェンソーを主役に選んだ理由は、一番荒々しくてかっこよくて、ストーリーに出した時に、皮肉をつくれる武器だと考えたためでした。 

 

キャラクターの名前の由来は?

デンジ、アキ、パワー、マキマの名前の由来について語ってくれました。

まず、デンジですが、悪魔と戦う話なので天使。それに、チェンソーになるという電池っぽいキャラクターなので、濁りをつけてデンジになったそうです。

また、余談ですが、タツキ先生は以前、チェンソーマンはポップなアバラを目指していると言っていました。

アバラ=ABARAは、全2巻の漫画で、その主人公は駆動電次(くどうでんじ)という名前です。

明言はしませんでしたが、少しは関係あるのかもしれません。

 

 

次に、アキですが、最終的に銃の魔人になるので、AK銃をのと、マキマに操られて、好意の感情がない空っぽな感じで、アキという名前になったそうです。

AK-47はソビエト連邦軍が正式採用した自動小銃で、卓越した信頼性と耐久性、および高い生産性を実現し、全世界に普及しました。

その結果、砂漠やジャングルなどのあらゆる世界の軍隊や兵士にとって、最も信頼される基本装備になり、世界で最も多く使われる軍用銃としてギネス世界記録に登録されました。

銃の悪魔があそこまで脅威だったのもうなずけますね…。

また、タツキ先生は、以前インタビューで「どうでもいいキャラを殺しても読者は揺さぶられないから、惜しまれるキャラを殺すようにキャラづけを頑張ってから殺している」と言っていました。

アキは、登場した時点で既に銃の魔人になることが決まっていたなんて、辛すぎますが、目論見通り、多くの読者からその死を惜しまれたかと思います…。

 

 

 

パワーちゃんの名前の由来は、天使の階級です。

能天使…天使の位階において、第六位にあたる階級です。

神の命令により、悪魔たちを滅ぼす役目が与えらえ、悪魔と直接接触する機会が多いことから、堕天しやすいそうです。

これは、83話に出てきた眷属達の名前も一致しています。

分かりやすくまとめている記事がありましたので、紹介します。

chainsawman.hatenablog.com

また、パワーちゃんは書いていて一番楽しいキャラだそうで、『ビック・リボウスキ』という映画に出てくるキャラを投影しているとのことです。

その場しのぎの発言をしたり、嘘をついたり、取り繕ったりするようで、そういうのは書いていて自分の頭からすぐには出ないアイデアなので、考えて書くのが楽しかったと話していました。

確かに、パワーちゃんの見栄っ張りな言動や臆病で逃げ癖のある姿ところなど、生き生きと描かれていて可愛らしいですね!

 

 

 

最後にマキマですが、由来はママです。

最終話ではクサくなるので書けなかったが、チェンソーは木を切る道具であり、マキマの中のキを切ると、ママになって、デンジがマキマに求めていたのは、実は恋愛ではなくて、母性だったと分かる話にしたかったそうです。

それを聞くと、最終回の見方が変わってきますね。

マキマが自分を見ていなかったことにショックを受けるデンジが、母親の愛を得られなかった小さな子供のように見えてしまい、余計に切なくなります…。

また、マキマが書くのが一番苦手なキャラだそうで、綺麗に描かないと…と思い、下書きの時点でデッサンが取れているか確認したり、気を使ったりしているとのことです

たしかに、マキマさんが出るシーンはどれも印象的で、美しく魅力的に描かれていましたね!

 

 

最終回の構想はできていたか?

最終回の構想は、最初の方からあり、マキマのする行動や、デンジの最初の思想…例えば、パワーちゃんの胸を揉みたいなどは、全て間違っていて、それに対してのアンサーをしていく上での結果があの最終話になったと語ってくれました。

でも、中盤辺りでは、少しずつ変わっていったようです。

だから、鮮やかな伏線回収や見事な対比により、綺麗にまとまった最終回になったのでしょう。

 

第二部の構想は?

第二部では、デンジが学校に通うそうです。

学校編と銘打っても良いそうです。

最終回ラストの制服を着こなすデンジの姿はかっこよかったですよね~!

作中の中で成長していき、早川家で過ごすことで、倫理観や生活力、ある程度の教養を身に着けたデンジが、どのような学校生活を送るのか気になりますね!

 

まとめ

各キャラの名前の由来や、チェンソーマンの誕生にかかわる話、最終回の裏話など、貴重なお話がたくさん聞けた良いインタビューでした。

余談ですが、タツキ先生は、最後に読者に何か伝えたいことはあるか?という問いに対して『カブのイサキ』という漫画が面白いので読んでみてほしいとおっしゃっていました。

気になる方はチェックしてみてください!

 

 

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