「歯形の意味は?」ホリミヤ 7話 についてアニメと漫画の違いを考察
絶賛放送中のアニメ「ホリミヤ」。
7話では、透を巡る、由紀と桜の三角関係や、宮村と5日離れた堀の心情など、見どころはたくさんありましたが、最も注目すべきは、BパートからCパートにかけての’堀と宮村の事後のやりとり”でしょう。
この部分は、「ホリミヤ」を見ただけでは理解できない部分もあると思うので、原作である「堀宮」のネタバレをしつつ感想を交えて解説していきたいと思います。
(堀宮の内容がかなり大人向けでダークになっているので、イメージを崩したくない方、ショックを受けたくない方は、自己責任でお願いします)
ホリミヤの原作である堀さんと宮村くんとは?
アニメ「ホリミヤ」は、荻原ダイスケ先生が作画を担当した「ホリミヤ」という漫画が原作となっています。
そして、漫画「ホリミヤ」はHERO先生作の「堀さんと宮村くん」を、作画を変えて再構成し、月刊Gファンタジーで連載されています。
つまりは「ホリミヤ」の元となっているのが「堀さんと宮村くん」です。
違いは?
【絵とコマ割り】
作画は人が違うのだから勿論のこと、「堀宮」が4コマ漫画であるのに対して「ホリミヤ」は一般的なコマ割りになっているため、コマの間を補完して、流れを分かりやすくしたり、表情を見せたりと、1話1話を膨らませています。
【ストーリー】
内容の大筋に違いはありませんが、一部ガラッと変わっている話があります。
それが、この記事の肝であるアニメ7話の例のシーンです。
元々「堀宮」は、爽やかな青春の影に隠れた闇の暗さが魅力的で、時々すっと刺しこむような冷たさがあります。
「ホリミヤ」ではそういった部分を改変し、全体的にコミカルで明るい雰囲気に仕上がっているため、同じ話でも、読んだ時の印象が変わるということも少なくありません。
しかし、2人の行為の話に関しては、取り扱っている内容が内容だけに、導入から、最中の様子、セリフまで、両者が全く違うものになっています。
よって、本記事では漫画「ホリミヤ」「堀宮」の違いについて解説していきたいと思います。
堀と宮村は行為をしたのか?
結論から言うと、2人は””そういう行為””を致しました。
「ホリミヤ」では最中の様子が全く描写されていないので、上半身裸の2人や、歯形のシーンで推測するしかないですが、「堀宮」では、確信できる描写自体はないものの、明確に行為をしたことが分かるセリフがあります。
なんと、歯形を見られた宮村が、進藤に「中に出しちゃった」と途切れ途切れに告白したのです。
歯形をつけた意味
これに関しては、堀宮での行為の流れについて説明してから、考察していきます。
堀宮では
雨の日に部屋で2人っきり、ベッドに腰をかけています。
堀が宮村の耳に触れると、その冷たさに「なんか…死にそ」と憐れむような表情で笑います。
それに対し宮村は「じゃあ一緒に死ぬ?」と笑顔で言い、その後2人は、顔に笑顔を張り付けたまま、試すような会話をして、堀が「……伊澄」と名前を呼ぶと、そのままなし崩し的に押し倒されます。
ぞっとする冷たさの中で、内に底知れぬ闇をはらんだまま、2人の行為は始まりました。
堀は手を伸ばして宮村の冷たい心音を感じると、宮村も同じことをします。
「何が分かるの?」という問いに対して、「人の冷たさ」と答えると、宮村は堀の首を引っかいて、流れる血を見ながら、「俺も出るよ」と言い、堀を抱きしめます。
「別に全然冷たくないのになぁ」
抱きしめた時に付着した血の暖かさを感じたのか、宮村は、そう呟きます。
翌朝、堀が首元の傷のガーゼを取り換えた後、宮村の首の後ろに嚙みつきます。
その後、進藤に首元の噛み後を見られた宮村は、”中出し”を告白し「犬は俺かも」と言います。
「命令されてその通りにするなんて」
なんと”中出し”は堀が命令したことだったのです。
よって「堀宮」では、歯形をつけた理由は首に血が出るほどの引っ搔き傷をつけられた仕返しだと考えられます。
この話は「堀さんと宮村くん」の5巻に収録されています。
ホリミヤでは
一方で「ホリミヤ」では、アニメと同じく抱き合うような形で互いの心音を確認し、堀は、冷たさを感じるものの、愛おしそうに宮村に手を伸ばして、熱を伝えようとしています。
この熱が
宮村に伝わればいいと思った。
「堀宮」とは真逆の、溶け合って体温と分け合うような暖かさを感じるシーンです。
また、画像を見てもわかる通り、堀の首には傷がありません。
(堀宮では、ガーゼをつけています)
よって、歯形の理由は、首の引っ搔き傷ではないということになります。
アニメではカットされましたが、漫画「ホリミヤ」では、歯形をつけられた理由について進藤に聞かれた時に、「仕返しだろうか…」と宮村が呟きます。
首の傷以外で、宮村が思い当たる、堀が仕返しをするほどのことと言えば……
”中出し”しかありません。
アニメ4話では、進藤から「お互い避妊はしっかりしような」とメールが届いていました。
これが伏線になっているのならば、エピソードカットが多いホリミヤで、わざわざそのシーンを入れたことの、辻褄が合います。
よって、”中出し”された仕返しだと考えられます。
創太はどこまで知ってる?
創太のシーンは「ホリミヤ」と「堀宮」で違いはありませんが、アニメ版とは異なっていました。
アニメでは
創太が、堀と宮村と自分の3人の絵を描いて宮村に見せ、俯きながら「おねえちゃんは、僕のおねえちゃんだよ…」と悲しそうに言います。
「もしかしてお姉ちゃんとられるって思ってる?」
「とらないよ。お姉ちゃんは創太のでしょ」
泣いてしまう創太を宮村が優しく抱きしめます。
このようにアニメでは、創太がただ不安になっただけ…とも読み取れるのですが、漫画ではもっと核心をついてきます。
漫画では
創太が宮村に忘れ物だと言って校章を渡します。
いつ落としたんだろうと宮村が考えていると、この前の金曜日に見つけたと言います。
その日は、堀との行為があった日です。
「いつもあんなことしてるの?」
よって、創太は部屋での2人の様子を目撃してしまったのだと思います。
この後の流れは、アニメと同様です。
また、こちらの記事では、アニメと漫画の違いをまとめているので、良ければご覧ください!
修学旅行での宮村の生理(?)や、堀の心の闇、お揃いの指輪やお見舞いなど…アニメでカットされてしまった話について、見どころを紹介しています。
こちらはアニメ7話の漫画との違いについてまとめています。
まとめ
- 堀と宮村は行為を致した。
- 歯形はおそらく”中出し”されたことへの仕返し。
- 創太は行為を目撃していた。
以上になります。
「ホリミヤ」と「堀さんと宮村くん」は異なる部分も多く、どちらも魅力的なので、両方読んでみることをお勧めします。
ホリミヤは今キャンペーンで1巻から3巻までのセットを安く買うことができるのでおすすめです!
ちなみに…
ここからの内容は、アニメ7話とあまり関係がなく、2人に抱くイメージがガラリと変わってしまう可能性があるため、自己責任でお願いします。
【宮村と堀は初めてか?】
「ホリミヤ」では触れられていない話題ですが、「堀さんと宮村くん」にて、宮村が非童貞、堀が非処女であった疑惑があります。
堀は中学自体に微妙に付き合っていた人がいるらしく、宮村から非処女を疑われた際には、心の中で(「少し」で彼女を使用済み呼ばわり)と言っているため、際どいラインです。
一方の宮村は、堀から非童貞と言われた際に、顔を真っ青にしていて、そこで話が終わってしまったのですが、作者コメントにて「あバレたの顔」とあるので、確定とみて間違いないでしょう。
それを踏まえると「堀さんと宮村くん」での、恥じらいのない、冷たさが滲む2人の行為が、また違ったものに見えてきます。
「ホリミヤ」とは違った、冷たさの中にあるエモさや独特の雰囲気、カットされた小ネタや豊富な番外編など「堀さんと宮村くん」には見どころがたくさん詰まっているため、世界観にどっぷりと浸かりたい方は、ぜひ読んでみてください!