ひぐらしのなく頃に 業 14話 猫騙し編 1 考察とネタバレ感想「鬼狩柳桜は変化する?」
猫殺し編をなぞるかと思いきや、祟騙し編の裏側が描かれた14話。前回の記事で紹介した大石の表情差分、本当に発症時の顔でしたね…。
羽入や鬼狩柳桜など、新たな情報もたくさん出てきて、考察にも精が出ます。
綿流し
奉納演武後の梨花ちゃん視点での綿流しです。
魅音が親戚の相手をするためにそろそろ帰ると言い、梨花ちゃんは富竹と鷹野について村人に聞き込みをします。
「ああ、その二人ならさっき駐車場とこで…」
おそらく、トラックを奪って失踪しようとしているところを目撃されたのでしょう。
この二人の失踪は、どの世界戦でも起こるものなのかもしれません。
そこに、突然、血まみれで凹んだバットを持った大石がやってきます。
血走った目で梨花ちゃんの首を絞める大石。
「やっと謎が解けたんですよ」
止めようとする村人を銃で撃ちます。
そして、痒いと言いながら首を掻きます。
「オヤシロ様の祟りの正体はわかってんだぁ!正直に白状しろ!古手梨花ぁぁ!」
「何を言ってるの…」
「連続怪死事件は、全部お前の差し金だって、わかってんでぇぇぇい!!」
大石は、首を掻きむしりながら、痒みも痛みも黒幕である梨花ちゃんとこの村のせいだと叫びながら、無作為に銃を発砲します。
魅音や詩音が梨花ちゃんを助けようとするも、2人とも殺されてしまいます…。
レナは人ごみに押し流されて、現場から遠ざかってしまいます。
大石は喋れ喋れと言いながら、梨花ちゃんをバットで殴り殺します…。
その時、血まみれの沙都子がゆっくりと近づいてきます。
「沙都子ちゃん…!来ちゃだめぇぇ!」
沙都子の表情は暗くて見えません。
その後、暗転します。
大石のバットは悟史のもの?
画像一枚目の大石の持つバットは凹んでいますが、画像二枚目の北条家で使われたバットは凹んでいないことから、別のものであると考えます。
そもそも、人間の頭を殴っただけでバットが凹むとは考えにくいです。
しかし、角度のせいで凹みの有無を断言することができないため、仮にバットが同じものだとすると、惨劇後に大石が北条家を訪れてバットを持ち去ったか、大石が惨劇に関わっていることになります。
前者は、警察である大石が事件現場にある凶器を持ち去るとは思えませんし、何か理由があって証拠隠滅をしようとしたならば、神社に行く前に見つからないところに捨てるはずです。
後者は、圭一を殴ったのが大石だとして、圭一が鉄平と見間違えるのは不自然です。
また、一発しか殴っておらず、圭一の反撃が幻覚だとしたら、バットの凹みは一か所だけとなり、圭一の反撃が事実ならば、あんなに殴られた大石が神社で暴れられるわけがありません。
それに、大石が圭一を殺そうとしていて、たまたま圭一が生き延びただけだとしたら、レナの「沙都子ちゃんの家にいて多分幸運だった」という発言が不適切のように感じます。
よって、このバットはミスリードだと考えられます。
では、大石の持つバットが凹み、血まみれだったのは何故でしょうか?
大石は富竹トラックを襲撃した?
先ほども言った通り、人間相手でバットが凹むとは考えにくいです。
よって、この凹みは富竹と鷹野が乗ったトラックを殴った時についた凹みではないでしょうか?
理由は分からないので、ただの推測になってしまうのですが、富竹と鷹野はどこかへ向かおうとしていたので、それを阻止しなければならないと、黒幕に吹き込まれたのかもしれません。
沙都子はなぜ血まみれ?
画像を比べてみると、服についた血の位置が一致していることが分かります。
顔と手の血に関しては拭ってある程度綺麗にすることは可能だと考えます。
13話の考察で、
【部屋の血の痕跡や足跡から、沙都子が既に鉄平を殺しているとして、圭一は部屋に入った瞬間にトラップによって頭部にダメージを受け、目に入った鉄平の死体から幻覚を見てしまった】
と考えましたが、沙都子の血が本物である以上は、惨劇が事実であったと捉えた方が良いかもしれません。
幻覚でないと整合性が取れない部分もありますが、圭一が秋ごろまで入院していたのは、鉄平に殴られた傷が深かったからとすると納得できる部分もあります。
大石の発症の原因は?
首を掻きながらの凶行…まさしく雛見沢症候群の末期症状です。
大石は長年オヤシロ様の祟りを起こしているのは園崎家だと思い込んでいたのに、突然梨花ちゃんが犯人だと決めつけ、暴走していました。
綿騙し編の魅音も「梨花ちゃんが殺そうとしているんだ」と梯子を激しく揺らしていました。
また、この二人に共通しているのはそれだけでなく、普段は冷静で、おおよそ雛見沢症候群を発症するような人物ではありません。
では、なぜ発症したのか?
これについては、13話の考察で詳しく記載しましたが、雛見沢症候群を強制的に発症させる「H173」という薬や、黒幕に梨花ちゃんが犯人であると吹き込まれたことによると考えています。
余談ですが、魅音の発症理由について、8話の考察で【圭一と梨花ちゃんの会話を聞いたから】としましたが、おそらくそれが間違いであることが、コミカライズ版により、判明しました。
というのも、コミカライズ版では、綿流しの次の日の昼休み、梨花ちゃんが早退するのですが、心配に思って後を追う圭一を魅音が引き止めます。
魅音の様子が不穏であることから、その時点で梨花ちゃんのことを疑っているように思えます。
そして、圭一が外に出た梨花ちゃんに追いつき、声をかけた時に、例の赤い目で「もうすべて終わっている」とアニメと同じセリフを口にします。
よって、魅音の発症要因に梨花ちゃんの豹変は関わっていないのだと思います。
これにより、誰かに薬を注射された、梨花ちゃんが黒幕だと吹き込まれた説が濃厚になったかと思います。
コミカライズ版とアニメ版は、竜騎士07さんの分厚い設定集を元に、それぞれが作成したものであり、細部がかなり異なっています。
アニメ版で重要だと思われたシーンがコミカライズ版ではカットされていたり、コミカライズ版オリジナルのシーンが多数あるため、二つを合わせることでより真実に近づくことができるようになっているのだと思います。
大石の拳銃がおかしい?
画像の通り、大石の持つ銃の装弾数は5つですが、銃声は6発聞こえました。
また、撃たれた人数は、9人です。
このシーンは梨花ちゃん視点でしたが、梨花ちゃんは発症していないので、幻覚だとは思えません。
まるで数が合わないのは何故なんでしょうか…?
【犯人は山狗?】
大石の発砲とは別に、陰に潜んでいた山狗が撃ち、大石に協力していたのかもしれません。
山狗は、鬼騙し編での入江診療所の撤収、綿騙し編での園崎家付近で監視と、いずれも怪しい動きをしていたため、祟騙し編でも、何かしていたのかもしれません。
旧作でも山狗は黒幕の配下にいたため、今回も、黒幕の指示に従っている可能性はあります。
大石の銃が百発百中で当たっているのも、タイミングを合わせた山狗の狙撃による援護があったからなのかもしれないですね。
【鬼狩柳桜の力?】
これは、根拠のあまりない推測になるのですが、後述する鬼狩柳桜が関わっているのではないでしょうか?
鬼狩柳桜は誰かに盗まれていて、破片だけが残っていました。
そもそもがバラバラになっていて、破片を細かくしたものを混ぜた特殊な力を持った弾を打った…もしくは、鬼狩柳桜はバラバラになって形態変化し、様々な武器に力が乗り移っている…などと考えるのはどうでしょうか?
その結果、無限に打てるようになっているのかもしれません。
竜騎士07さんは、OPにヒントを盛り込んだとおっしゃっていたので、OPの最初に各キャラの武器が映ったのが伏線になっていると考えると納得できます。
カケラの世界
カケラの世界で梨花ちゃんは目覚めます。今までと違い、自分が誰に殺されたのか覚えていました。
「この世界に残っていた僕の力を全て使い、貴方の能力を一時的に修復しました」
「これで世界を繰り返すときに、記憶の一部を失うことはなくなったはずです」
羽入の角の傷が光ります。
5年前の雛見沢と違うことから弱気になる梨花ちゃんを羽入は励まします。
「離れた土地で、念願だった新しい生活をやっと手に入れることができたの!」
「それなのに、…また雛見沢に引き戻されるなんてね…。これがどういうことかわかる!?」
「梨花…。出来ることなら教えたくはなかったのですが、最後に一つだけ、貴方に教えましょう」
「それは、僕にまつわる宝の中で、最も重要で最も意味なる力を持つもの。その名を神剣 鬼狩柳桜」
「死が新たな始まりでしかない繰り返す者を、殺す事が出来る剣です」
「そんなものでどうしろっていうのよ!誰を殺せっていうの!?」
羽入は答えずに、梨花ちゃんに別れを告げます。
「時々、シュークリームも食べてあげて欲しいのです」
その言葉を最後に消えてしまいました。
羽入の傷が治った?
2話では何もなかった羽入の角の傷が光り輝いていました。
頭部記憶装置の破損によりフェザリーヌが一時退行した姿が羽入だと言われて過去に作者が話していたことがあるため、逆に言うと、傷が治ればフェザリーヌになるとも言えます。
フェザリーヌはベルンカステルのことを猫と呼んでいるため、梨花ちゃん=ベルンカステルであれば、これが猫騙し編であるのも納得できます。
また、シュークリームも食べてあげて欲しいと言う発言は、梨花ちゃんがまだ別の存在と味覚共有をしていることを示唆しているのではないでしょうか?
鬼狩柳桜とは?
伝説の宝刀、鬼狩柳桜は古手家と人の世の罪の象徴である。古手家が、人の世が再び罪を他者に求める愚を犯し鬼の世に戻ろうとする時。それは古手家が忘れてしまった罪の記憶を再び蘇らせるための再臨なのである。それこそ古手家当主が悟るべき境地である出典:祭囃し編
梨花ちゃんがオヤシロ様の祟りを起こしたと疑われたことと繋がるような気がしますね。
6月12日
目が覚めた梨花ちゃんは涙を流しますが、沙都子を心配させないように平静を装います。
魅音からの部活の誘いを、やらなければならないことがあると断ろうとしますが、沙都子に止められ、仕方なく同行します。
沙都子の顔は明るく、元気のない親友を励まそうとしているようですが、梨花ちゃんを誘導しているとも捉えることができます。
分校に集まり、このカケラは詩音がいない世界だと知ると、余計に諦めモードになります。
元気にない梨花ちゃんを励ますために、魅音がゲームのリクエストをすると、かくれんぼがいいと答えます。
梨花ちゃん一人が雛見沢のどこかに隠れ、日没までに見つけられなければ、一人で家に帰ると言います。
魅音が学校、沙都子が神社、レナがゴミ山、圭一が通学路を探します。
トイレの鍵を持っている魅音
魅音が鍵を持ってきてトイレのドアを開けますが、中には誰もいません。
ここで魅音がトイレの鍵を手に入れることができるという情報を明かすのは、綿騙し編で梨花ちゃんを殺したのが魅音であると示唆しているように見えます。
綿騙し編での梨花ちゃん殺しに関する考察はこちらに書いているので、良ければどうぞ。
それを踏まえると、それぞれが探している場所は、各々が思う死体の隠し場所なのかもしれませんね…。
祭具殿
梨花ちゃんは祭具殿にいました。
オヤシロ様の頭部を割って中を確認しても鬼狩柳桜はありません。
悲痛に泣き笑いながら梨花ちゃんが見つけたのは、奥底に落ちていたOPにも出てきた刀の破片です。
自害しようとする梨花ちゃんですが、仲間の呼び声によって、あと5回頑張ってみようと思いなおしました。
鬼狩柳桜は誰の手に?
綿騙し編でも、鬼狩柳桜がなくなっていたことから、綿流しの晩には既になくなっていると考えるべきです。
犯人ですが、まず候補にあげられるのが沙都子です。
鍵のかかっている祭具殿に忍び込むことができる人物は限られています。
よって過去に一度祭具殿に侵入したことがある沙都子は可能性が十分高いと言えます。
動機に関しては、自分がループしていてそれを阻止されないため、梨花ちゃんをがループしていることを知っていて自殺を防ぐためなどが考えられます。
また、祭具殿の鍵を開けることのできる富竹の可能性もあります。
富竹が、オヤシロ様の頭部が元から割れていると言っていたのは、見て判断したのではなく、自分が剣を盗んだ時に知ったからかもしれません。
OPラストで梨花ちゃんは自害した?
OPのラストでは、誰かが落ちている鬼狩柳桜の破片を手に取り、『ひぐらしのなく頃に 業』というタイトルが表示され、なから血が滴り落ちます。
演出と言ってしまえばそれまでですが、破片で自殺しようとしている梨花ちゃんのことを考えれば、あの血は梨花ちゃんの首から垂れた血なのかもしれません。
以上が考察になります。
猫騙し編 其の一は、前半が祟騙し編と言っても過言ではなく、後半も完全オリジナル展開で、どう転がるかは分かりません。
しかし、今後の展開として猫殺し編をなぞらえる可能性があります。
猫殺し編
タイトルの意味は「好奇心は猫を殺す」です。
部活の罰ゲームで全員がコスプレをしながら村中を歩き、人気のない谷河内に向かいますが、梨花ちゃんは一人気乗りしていません。
先の山奥に採石場の跡地があると魅音が言うと、圭一が興味を持ちます。
幼いころ、採石場で複数人で遊んでいると、作業着を着た人に怒られて、散り散りになって逃げるように採石場を後にすると、子どもが一人帰ってこないと騒ぎになりました。父親が採石場に探しに行くと、今度は父親も帰ってきません。
どうやら、父親とその子供を乗せた車が、谷河内から雛見沢に戻る途中の沢で見つかったらしいです。
真相は、漏れ出した硫化水素という硫黄臭のする猛毒ガスを、誤って子どもが吸ってしまい、探しに来た父親も同様に吸ってしまったためだと、圭一達は推測します。
ですが、幾つか謎も残っていて、その日採石場には作業着を着た人なんていなかったという警察の証言、合流して帰る車の中での怪死…などです。
これについては、採石場にいたのは山狗で、猛毒ガスは雛見沢大災害を引き起こすためのものであり、口封じのために殺されたと考えられます。
猫騙し編では、実際に採石場に行って山狗がいないことや、雛見沢大災害を引き起こす準備がされていないことを知るのかもしれませんね。
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