ミモザの告白 2巻 ネタバレ感想と考察
ミモザの告白2巻が発売しました!
「このライトノベルがすごい!2022」で
文庫部門第4位、新人部門第2位を獲得し、今勢いに乗っている本作。
1巻の衝撃的なラストが忘れられず、2巻の発売が待ち遠しかったです。
この記事では、本作の軽いネタバレを含む感想と、汐や咲馬の心情の考察をしていきたいと思います。
あらすじ
変わりゆく三角関係。
衝撃的な一学期が終わり、咲馬たちは夏休みに突入する。 いつもと少し違う、だけど何気ない日常の最中に、ふと頭をよぎる『あの出来事』。
ちゃんと向き合わなければならない、そう思う咲馬だが、今は目を逸らすことしかできなかった。
そんな夏休みのある日。咲馬は、汐と夏希の三人で水族館へ行くことになる。三人は暗黙の了解のように『あの出来事』には触れず、楽しい時間を過ごす。
だがなんでもないように振る舞っていても、過去はなかったことにはならない。
「二人は、付き合ってるんだよね?」
夏休みが終われば、その先には文化祭が待ち受ける。
三人はそれぞれの想いを胸に、文化祭の準備を始める。実行委員の仕事、そしてロミオとジュリエット。
行き違い続けた感情が交わるとき、舞台の幕が上がる。
1巻のラストで、汐が咲馬にキスをした瞬間を夏希が目撃した『あの出来事』がわだかまりとなり、ぎくしゃくしてしまう3人。
夏休みに3人で水族館に遊びに行きますが、楽しんではいるものの、やっぱりどこかぎこちなく、薄氷の上を渡るかのように、慎重に言葉を選んで会話していました。
そして、ついに夏希が『あの出来事』について、聞いてしまいます…。
時は進んで、文化祭。
変わりたいと願った夏希は文化祭実行委員会に立候補し、咲馬も、夏希との距離を縮めるべく、続けて立候補します。
また、クラスの出し物はロミオとジュリエットに決まり、女子生徒の推薦もあり、汐がジュリエット、咲馬がロミオを演じることになりました。
大切にするつもりが傷つけて、傷つけたくないから距離をとる。
そんな3人の想いが交錯する、切なくも美しい物語です。