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「大石発症の真実は?」ひぐらしのなく頃に 業 13話 祟騙し編5 考察とネタバレ感想

家に行ったら沙都子と鉄平が死んでいた…なんてことはなく、全く予期していなかった展開になってしまった13話。

大石がここまで重要人物になるとは予想していませんでした…。

果たして大石が本当に発症したのか、動機は何なのか、ラストについて数パターン考えたので、良ければ読んでみてください! 

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児童相談所

町会の連絡網で緊急出動をしたところ、大勢集まってくれました。

いざ中に入ろうという時に大石がやってきて、圭一は警戒します。

圭一と公由村長に急ぎの話があると言い、近くの公園へと移動します。

部活メンバーと知恵先生も同行します。

「早い話が、お役所の敷地内を特定の目的で占用するのは禁止ってことです」

「無届集会がまずアウト。他にも鹿骨市の条例で施設庁は業務の支障になると判断した場合、敷地からの退去を命じることができるとなっているんです」

敷地外ならいいのかと圭一が反論すると、

「公道での集会なら、県に届け出をお願いします。つまり、今日は解散するしかないってことなんですよ」

「これだけの人が、沙都子を救えと集結してくれたのに!」

「前原さん。相当向こうに嫌われちゃったって事ですな~」

「敵は作らない方がいいと警告したはずですよ?」

「ぐっ…、大石さん。アンタが俺のことを気に食わないのは勝手だが、アンタにも人の心があるのなら、どうか今だけは目を瞑ってくれ!!」

圭一が必死に頼み込んでも、公務執行妨害で現行犯逮捕すると言って聞く耳を持ちません。

「大石のおじさま…?そんな態度だと、長生きできませんよ?」

詩音には恐喝の現行犯だと言い、2人は何もできず、ただ大石を睨みます。

警察に従うか、警察を敵に回すしかないと魅音が言うと、大石は笑いながら言います。

「なっはっはっはっは!もうダム戦争は終わっています」

「戦争ごっこはご勘弁願いたいですな~」

警察の熊谷が課長から無線が入っていると大石を呼びに来て、大石は公園を後にします。

「ありゃどうも。じゃあ私はちょっと席を外します。皆さんは、解散の段取りだけはお願いしますねー」

 

原作皆殺し編でも、大石が解散するようにいう場面はありますが、圭一と友好的な関係を築いている分、高圧的な態度ではなくなっています。

「この敷地内での無届集会がまずアウト。それから……まあ色々と決まりがあるんですよ、んふふふ」

と「ダム戦争は終わっている」「解散の段取り」などの必要最低限のセリフのみで、圭一との論争や詩音が恐喝まがいの暴言を吐いたりは祟騙し編オリジナルです。

 

焦る圭一を、出直すにしても役所の機嫌を損ねてしまったため意味がないと魅音が諭します。

結局は長期戦なのかと諦める圭一に、レナが必死な顔で訴えます。

「駄目だよ…。沙都子ちゃんを救うのに一刻の猶予も無いの。何故って言われても困るけど、それがわかるの!」

「気持ちは理解できるよ?でも……」

「信じてほしいのです…私たちは、やれることは全てやっている。そう信じてる」

「これは魅音。あなたの言葉…」

この言葉で魅音が驚いたような表情を浮かべ、圭一は再び前を向きます。

 

【考察 梨花ちゃんは皆殺し編の記憶がある】

梨花ちゃんが言う魅音の言葉は、皆殺し編の時のものです。弱気な発言をする梨花ちゃんを励ますように、魅音が明るく言いました。

祟騙し編では魅音が一度も口にしていないため、魅音は覚えのない言葉に驚いたのでしょう。

ですが、本来梨花ちゃんには皆殺し編の記憶はありません。

皆殺し編の次の祭囃し編では、梨花ちゃんが記憶継承に失敗していることが羽入との会話で判明し、羽入から皆殺し編で起こった出来事について聞きます。

の世界は色々と反転しているため、あるはずのない皆殺し編の記憶を継承しているのもしれません。

記憶を思い出したタイミングですが、11話鉄平を殺そうとする詩音を圭一が身を挺して止めた時だと思います。

その時の詳しい状況については、11話の考察に書いていますが、梨花ちゃんが圭一を庇って詩音の前に立ちふさがる展開は、原作の皆殺し編にはないものだったので、記憶継承はそのタイミングに起こったと考えられます。

鉄平が帰ってきてからは、祟殺し編の世界だと思い込んでいたため、ずっと暗い表情を見せていましたが、記憶継承を境に、沙都子を救う方法を思い出し、一貫して「信じる」という言葉を使い、仲間を励ましていたのでしょう。

 

【考察 梨花ちゃんには祭囃し編の記憶がない】

ですが、これは裏を返せば、祭囃し編澪尽し編の記憶を持っていないということになります。

2話鬼騙し編では、雛見沢のルールや誰が古手梨花を殺すのかを知っているといっていましたが、その時と今では持っている記憶の量が違うのでしょうか?

7話梨花ちゃんは突然豹変して圭一を怯えさせましたが、その時のセリフからも、記憶継承に失敗していることがうかがえます。詳しくは7話の考察をご覧ください。

梨花ちゃんには、祭囃し編澪尽し編のような、原作にあるカケラ以外のハッピーエンドの記憶があり、その世界で高校生になった梨花ちゃんが殺されて再びループすることになったのがの話なのかもしれません。

もしくは、鬼騙し編の時は祭囃し編の記憶があったものの、綿騙し編では忘れてしまっている、つまりはだんだん記憶がなくなっているのかもしれません。

 

 

 

場面は変わって熊谷と大石の会話です。

どうやら、課長相手に嘘をついて圭一達のための時間稼ぎをしているようです。

「暴動に発展する可能性もありますし、造園を頼んで鎮圧した方がよろしいんじゃないですか」

「熊ちゃん…、そう意地悪しなさんな」

「仲間を助けようとして、これだけの人数を集めたんですよ。大したもんじゃないですか」

「町会を動かしたってことは、園崎お魎に認められたってことだ。そうそう出来ることじゃありません」

大石は圭一を買っているようで、今回は手加減しているとのこと。いつもなら強引な手段に出るものの、話し合いを始めるから驚いたと熊谷は言います。

今だけは、前原さんにちょいと花を持たせようと思っています」

「前原さんは、自分が正しいことをしていると信じてうたがいもしないんでしょうねぇ…」

「何か言いましたか?」

「んっふっふっふっ…。華を持たせるのも、茶番に付き合うのも今だけです…」

意味深なことを言った後に、相談所の方に目を向け、来訪者の姿を確認した大石は、熊谷を連れて再び、相談所へ向かいます。

原作では赤字のセリフはありません。

花を持たせる」という発言も、「今だけは」ではなく「今日は」となっていて、圭一の頑張りに協力しようとしているニュアンスです。

 

【考察 大石は虐待がないことを知っている】

圭一のやっていることが茶番というのをストレートに解釈すると、虐待がないということになります。

在りもしない虐待をここまで大げさにしているのですから、傍から見たら茶番でしょう。

では、大石はなぜ虐待がないことを知っているのか?

祟騙し編の鉄平は、頓服薬を服用しています。

かつて村長が誰にも内緒で痔の治療のために興宮の病院に行っていたことを突き止めた大石の情報網なら、鉄平が薬を処方してもらっているという情報を掴んでいてもおかしくはありません。

仮に鉄平が、病気によって虐待するほどの力がないとすれば、それを知っている大石は直接家まで行って確かめようとするでしょう。

11話のラストでは歩く大石の姿が意味深に映っています。

この時、北条家の様子を伺い、虐待がないことを確信したのかもしれません。

 

場面が変わり再び相談所です。

園崎議員が来て、圭一の味方をしてくれます。

大石が警察として邪魔をしますが、弁護士が職権乱用にあたるといい、おとなしく引き下がります。

大勢に背中を押され、圭一達は中に入ります。

また、お魎は直接市長を訪問していました。

友達を助けるためにここまで情熱を注げる圭一を、お魎が気に入っていることが分かります。

市長からの電話の効果もあり、所長が対応してくれることになりました。

ここまでは原作通りですが、この後の対応が違います。

原作では、電話をかけて圭一と梨花ちゃんが沙都子を説得し、沙都子の口から「助けて」と言わせることで、解決しました。

電話をしている間に、大石が警察を動かしていたため、すぐに沙都子を保護することができ、圭一達は事の顛末を自分たちの目で確かめています。

祟騙し編では、電話をせずに直接訪問することになっています。

外に出ると、大石が待ち構えていました。

「んっふっふ~。ちょーっと待ってくださいね」

まだ邪魔をする気かと警戒する圭一でしたが、大石は親切な提案をします。

「原山さん。北条家へ向かうなら、我々がお送りしますよ?」

警察が同行すれば、鉄平も家に入れるしかありません。

「なっはっは~。私も児童相談所に、北条家の現状を知ってもらいたいんですよー?それには、見ていただくのが一番です」

相談所職員の原山と、熊谷、大石の3人で北条家へ向かいます。

 

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沙都子の電話

圭一が自宅に帰ると、沙都子から電話がかかってきます。

「私は、ずっと耐えることが強さだと思っていましたわ」

「でも気付きましたの。圭一さんたちが、気付かせてくれましたわ。にーにーが、私に何を期待して、何を残してくれたのかを…」

玄関でチャイムが鳴った時に、鉄平に肩を掴まれながらも、助けてと勇気を出して言ったそうです。

逆上して暴力を振るおうとした鉄平を大石が取り押さえて警察署へ連行したそうです。

よって叔父さんがこの家に戻ってくることはないそうです。

綿流しで梨花ちゃんの奉納演武を一緒に見る約束をして電話を切ります。

 

【考察 沙都子は嘘をついている】

沙都子が言った「耐えることが強さ…」というのは、原作で電話での説得の際に梨花ちゃんが言った言葉です。

耐えることが強さではない、勇敢な悟史を思い出せ」という風に沙都子を説得しました。

沙都子が自発的にその考えに至ったとは考えにくいです。

よって、沙都子には皆殺し編の記憶があり、その記憶を頼りに喋っているだけで、話した内容は実際に起こったことではない可能性があります。

起こった出来事を話す場面では、沙都子の後ろ姿を映すのみで、表情が意図的に隠されているように感じます。

また、鉄平が逮捕されたのなら、いつまでも北条家にいる意味がありません。

電話で梨花ちゃんの奉納演武を見ると言い、また、後のシーンで梨花ちゃんが迎えに来ていることから、2人の関係が良好であることは読み取れます。

それならば、梨花ちゃんの家に戻らないのは不自然です。

では、鉄平は本当に逮捕されたのか?大石の目的を明らかにしながら、考えていきたいと思います。

 

【考察 リナ殺しの件で鉄平は逮捕された】

9話の冒頭では、鉄平の部屋から異臭がすると苦情がきていました。

詳しくは9話の考察を参照してほしいのですが、鉄平がリナを殺して死体を部屋に置いている可能性があります。

よって、大石はリナ殺しの容疑者として鉄平をマークしていて、事情聴取に応じない鉄平に強硬手段に出て、虐待の容疑をでっちあげて署に連行したのでしょう。

 

【考察 大石は園崎家を潰したかった】

大石は園崎家が祟りを起こしている黒幕だと考えているため、園崎家のメンツを潰し、役所との関係を悪化させることで、園崎家の勢力を削ごうとしたのかもしれません。

だから虐待がないと知りつつ、圭一に花を持たせて茶番につきあったのでしょう

この場合、大石は鉄平を逮捕せず、鉄平は北条家に残ったままだと考えられます。

 

綿流し

沙都子がシャワーを浴びて着替え、迎えに来た梨花ちゃんと一緒に祭りに向かいます。

【考察 沙都子は虐待されてない】

ここでシャワーシーンを見せたのは、サービスではなく、身体に虐待の痕がないことを見せるためだと思います。

原作の祟殺し編では、顔が膨れ上がったりと沙都子の痛々しい姿が描写されていたので、やはり、傷一つない沙都子の顔や身体を見るに、虐待はなかったと考えられます。

 

【考察 沙都子は返り血を洗い流した】

沙都子は新しい服に着替えています。

作中で今まで一度も見せたことのない服です。

シャワーシーンも含め、服に返り血がついてしまったため、洗い流したとは考えられませんか…?

つまりは、この日に沙都子が鉄平を殺した可能性があります。

詳しくは後の惨劇のシーンで解説します。

 

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梨花ちゃんと2人で祭り会場に向かい、部活メンバーと合流します。

沙都子は、入江から入院した方がいいと言われたのを断ったそうです。

これは、虐待の痕がないことがバレないように、まだ鉄平が家にいるから…など理由があるので納得できますね。

祭りを楽しんでいる最中、沙都子は村の人から普通に話しかけ、嬉しそうにはにかみます。

皆で梨花ちゃんの奉納演武を見ていると、沙都子が顔を赤らめながら、圭一の手を握り、2人で抜け出します。

圭一の頑張りを梨花ちゃんから聞いたようで、沙都子は感謝の気持ちを伝えるとともに、圭一のことを「にーにー」と呼びたいと言います。

圭一が了承すると、にーにーと呼びながら沙都子が抱き着きます。

沙都子は、圭一に渡したいものがあると言い、2人で北条家へ向かいます。

渡したいものが沙都子に連れられて北条家に行きます。

 

北条家へ

暗い廊下を歩き、部屋の前まで来ると、ここで待っていてほしいと言い、沙都子は、どこかへ行ってしまいます。

部屋に入り、電気をつけるために、紐を引っ張ると、途端に何かで殴られたような衝撃と共に血飛沫が飛び散ります。

頭を押さえて蹲る圭一。

「こんのクソガキぃ!」

声がした方を振り返ると、赤い目をした鉄平がバットを持って立っていました。

「はっ…叔父様!」

戻ってきた沙都子が驚いたような

「うまいことわしを嵌れたと思ったんか!?」

バットを振りかぶる鉄平を前に、圭一は白目を向きながら、タックルし、鉄平のバットを奪い、ひたすら殴り続けます。

血飛沫が飛び交い、鉄平が動かなくなったところで、圭一も事切れたように鉄平の横に倒れこみます。

一部始終を見ていた沙都子は逃げるようにその場を後にします。

この惨劇は、果たして現実に起こったものなのか?考察していきます。

 

【考察 沙都子が圭一を嵌めた】

可能性は低いと思いますが、このシーンをストレートに受け取ると、沙都子が圭一を騙して部屋まで誘導し、鉄平に殺してもらおうとしたのでしょう。

9話の冒頭や知恵先生の訪問時からわかるように、鉄平は虐待をしていなくても、短気な性格自体は変わっているように見えません。

おそらく、大石が北条家を訪れた際に、圭一が代表となって、鉄平を追い出すために嘘の虐待話をでっちあげようとしているなどと、吹き込んだのかもしれません。

圭一のせいで虐待の罪を着せられそうになったことに対してキレているため、鉄平は「嵌める」といった言葉を使ったのでしょう。

虐待がなければ、10話の嘔吐シーンは演技である可能性が高く、そんな沙都子ならば、鉄平がいることに驚いたような発言も、演技だと考えれば自然です。

 

 【考察 沙都子のトラップ】

この惨劇のシーンは、画面が揺れて黒靄がかかっています。

これは、鬼騙し編ラストのレナと殺し合いをしているシーンでも見られることから、雛見沢症候群を発症している時の演出だと仮定します。

普通、鉄平のような大人の男から不意打ちでバットで殴られて、すぐに動けるとは考えにくいです。

また、圭一はあれほど至近距離で殴っていながら、返り血がほとんどついていません。

 

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よって、圭一は最初に電気をつけるために紐を引いた時に、沙都子の仕掛けたトラップが発動し、頭部を損傷したと考えられます。

トラップは、赤い液体の入ったタライが落ちてくるものだと思います。

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この画像のように、部屋には血痕らしきものが二重についています。

どろっとした鮮やかな赤が最初についたもので、飛沫のような黒っぽいのが後についたものです。

血は時間が経つと黒くなってしまうため、どろっとした液体は血ではないと考えられます。

よって、何らかの赤い液体、もしくはケチャップなどのトラップに使われたものだと推測しました。

圭一の頭から滴り落ちているのは、血と交じり合ったただの液体だと考えると、圭一がすぐに動けた理由や、死ななかったことも納得できるかと思います。

また、圭一が鉄平の幻覚を見た理由は、そこに鉄平の死体が転がっていたからではないでしょうか?

急に頭部にダメージを受け発症した圭一は、目に入った鉄平の死体を見て、自分を襲った犯人だと幻覚を見てしまい、そのまま死体を殴り続けたのでしょう。

返り血が少ない割に、周りには血飛沫が飛び交っているのも、トラップの液体がほとんどであることや、圭一の見た幻覚であることを踏まえると筋が通っていると思います。

では、なぜ鉄平の死体があるのでしょうか?

 

【考察 圭一が見たのは沙都子が殺した鉄平の死体】

シャワーのシーンで軽く触れた、沙都子が鉄平を殺したという説について解説していきたいと思います。

 

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これは、惨劇後の廊下の画像ですが、よく見ると中央付近に手形と足跡が見えるかと思います。

この足跡、5本指になっています。

沙都子と圭一は靴下を履いているため、くっきりとした5本指の足跡は尽きません。

鉄平だけが裸足です。

よってこの足跡は鉄平のものだと推測できます。

圭一を殴った時の鉄平が幻覚でない本物だとすると、鉄平は圭一が部屋に入った時には既に部屋の中にいて、そのまま部屋で亡くなったため、一歩も外に出ていません。

よって、この惨劇が起こる前に、廊下で殺されたのだと考えることができます。

沙都子が廊下や部屋の電気をつけなかった理由は、トラップ以外にも、こびりついた血痕を見られないようにするためだったのかもしれません。

ここで気になるのは、沙都子の動機だと思います。

その辺については、まだ情報が少ないので自信がないのですが、一応考えてみました。

 

【考察 沙都子は鉄平の死体を見せたかった】

仮に沙都子が、悟史が叔母殺しの犯人であることを知っていたとします。

沙都子は鉄平から虐待されていないとしても、皆殺し編の記憶を思い出し、虐待された気になっていたのかもしれません。

そしてストレスから雛見沢症候群を発症してしまい、病気で弱っているところを殺してしまったとします。

圭一をにーにーと呼んだのは圭一に悟史の姿を重ねているからで、悟史がかつて行った、綿流しの日に殺害を、自分もやったことを伝えたかったのかもしれません。

 

【沙都子は大石の計画を知っていた】

後のシーンでレナと圭一以外の全員が殺されてしまいますが、その犯人が大石だと仮定して、沙都子はその計画を知っていたとします。

直接聞いたか、沙都子がループしていたとして、その時の記憶か。

いずれにせよ、大石が綿流しの晩に御三家を殺す計画を立てているのを知り、圭一が巻き込まれないように、家に呼んで気絶させたのかもしれません。

 

新しい雛見沢症候群

ここで最後の疑問ですが、そもそも圭一はなぜ幻覚を見たのでしょうか?

雛見沢症候群は疑心暗鬼によって起こるものですが、圭一はいきなり襲われただけで、すぐさまL4以上を発症するとは考えにくいです。

では、別の病気があったり、まだ明かされていない雛見沢症候群の症状があるのかもしれません。

【考察 圭一は沙都子に注射を打たれた】

まず、原作通りの雛見沢症候群を発症した場合を考えます。

H173という強制的に雛見沢症候群の末期症状を引き起こす薬があり、それを打たれて圭一は発症したのかもしれません。

タイミングは沙都子が抱き着いた時でしょう。

しかし、原作では、投与されてすぐに発症していたような印象があり、この線は薄いと考えられます。

 

【考察 頭部の損傷により発症】

そもそもでは雛見沢症候群について説明されていません。

鬼騙し編のレナは、ぼーっとする、疑心暗鬼に囚われる、首を掻きむしる、圭一を殺害しようとする異常な行動といった、明らかに原作通りの雛見沢症候群でしたが、綿騙し編祟騙し編では、描写が不十分であり、原作通りの雛見沢症候群であったと決定づけることができません。

そこで、雛見沢症候群には、新たな発症の原因があるや症状があると仮定します。

それは、頭部へのダメージです。

では圭一は3回とも頭部を怪我しています。

また、7話では祭具殿に侵入した際に、オヤシロ様の頭部が以前から割れていたことが確認されています。

よって、業では頭部の損傷が鍵になるのかもしれません。

疑心暗鬼にならずとも、頭部を怪我することで一時的に幻覚を見る…という風に変更されている可能性があります。

 

【考察 沙都子が干渉することで発症】

業の世界では、発症したと考えられる人物が沙都子と2人きりになる時間がありました。

2話ではレナと沙都子が、5話では魅音と沙都子が2人きりになり、どちらも原作にはない展開でした。

よって、沙都子が干渉した人物は雛見沢症候群を発症するという仮説が成り立ちます。

注射の説を似ていますが、個人的にはこちらの方が信憑性が高いかと思います。

 

 

 

病院にて

季節は巡って秋。圭一は病院で目を覚まします。

熊谷がやってきて、圭一に綿流しの夜に何があったのか聞きます。

 「あの日は沙都子に家に呼ばれて…。部屋に上がったら…」

「ぐっ…頭がっ!割れるっ…!」

人を呼んでくると立ち上がった熊谷の腕を掴んで止めます。

「大丈夫です。でも、あの夜のことは何も覚えてないんです…」

圭一を労わってか、あっさりと引き下がる熊谷に大石のことを尋ねます。

沙都子のことでお礼が言いたいと言うと、熊谷は言葉を詰まらせるような素振りを見せ、何か思い出したら連絡をくださいと、圭一の頼みを聞かずに部屋を出てしまいます。

 

【考察 圭一は沙都子を庇っている】

圭一は何も覚えていないと言っていましたが、全て覚えていて、忘れたふりをしているのだと思います。

似たような状況の鬼騙し編の時は「覚えているけれど理解できないから話せない」と言っていました。

今回に限り、何も覚えていないと言うのは違和感があります。

人を呼ぼうとした熊谷を引きとめたのも不自然です。

また、後のレナの発言から、圭一は目覚めてから何日も経っていることが分かります。

よって、圭一は目覚めてからあの晩のことを考え、自分が幻覚を見ていたと気づき、沙都子が鉄平を殺害したことを庇っているのかもしれません。

鬼騙し編では、圭一は目覚めてから首を掻きむしりましたが、祟騙し編ではしませんでした。

前述したとおり、雛見沢症候群の性質が変わっているとすれば、頭部損傷により発症した場合は、いずれ正気に戻る…ということも考えられます。

 

圭一が外のベンチに座っていると、レナがお見舞いに来てくれます。

「圭一くん…?今日はここにいたんだ…」 

圭一は、あの夜に一体何があったのか、なぜ魅音たちが見舞いに来てくれないのかを聞きます。

圭一くんは、沙都子ちゃんのおうちに行ってて、多分幸運だったと思う。

あの夜…綿流しの後、古手神社の境内で…大石さんがやってきて…拳銃を…みぃちゃんもしぃちゃんも梨花ちゃんも沙都子ちゃんもみんなみんな死んじゃった。

訳がわからないよね?頑張って最高のゴールに辿り着いたはずなのに…!

なに?これどういうことなの…?私は何を見たの?

あんなのっ、意味が分からないよぉ!!

 

いつも冷静なレナが、取り乱しながら叫びました。

 

大石は本当に発症した可能性がある

さすがに正気な状態で皆を殺したとは考えられないので、大石が雛見沢症候群を発症したのかどうか、気になるところです。

大人で警察官である大石が疑心暗鬼に囚われるとは一見考えにくいですが、発症したと考えられる根拠が幾つかあります。

まず大石の背景について簡単に説明します。

大石は定年退職をする前に雛見沢連続怪死事件を解決しようと焦っています。

何故なら、一年目の被害者であるダム工事の現場監督と大石は親友だからです。

大石は全ての黒幕が園崎本家に違いないと確信しているため、大石の干渉によって、圭一や詩音は園崎家を疑ってしまうことがありました(ルールY

よって、原作での大石は間接的に雛見沢症候群を引き起こす役割でした。

が被害者と加害者、情景描写の左右など、様々なものや事象が反転した世界であることは今までのブログ記事でも触れてきましたが、大石に関しても反転していると考えると、誰かの干渉により、雛見沢症候群を発症してしまうと考えられます。

また、大石も沙都子と2人きりになれそうな瞬間が多々あったため、それによって発症したと考えれば自然です。

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また、大石の表情差分の右下をご覧ください。

この表情は発症している時と捉えても良いのではないかと思います。

わざわざ目まで描き分けていて力の入りようが分かります。

まとめると、業は反転している、狂気に満ちたような表情があるといったメタ的な視点で大石発症の可能性があると言えます。

では、殺害した動機について考えていきたいと思います。

 

【考察 御三家への恨み】

大石の発症のトリガーになったのは、相談所への訴えだと考えます。

ありもしない虐待話を大勢ででっちあげて、正しいことをしていると疑わないその姿勢は、ダム戦争を想起させ、現場監督が亡くなった当時のことを思い出したのかもしれません。

また、前述したように原作の大石は園崎家が黒幕であると信じ込んでいます。

それならば、魅音と詩音だけを殺せばいいものの、なぜ梨花ちゃんや沙都子まで殺したのでしょうか?

8話で魅音梨花ちゃんに対して憎悪を向けていました。(梯子のシーンです)

その際「オヤシロ様の祟りを権威にしてきた御三家の頭首の一人」だと言っています。

業では、園崎家ではなく、御三家がオヤシロ様の祟りを起こしていると考えられているのかもしれません。

よって、大石が園崎だけでなく、古手家の梨花ちゃんを殺したことにも納得がいきます。

レナを見逃した理由は、当時雛見沢にいなかったため、事件とは全く関係がないからでしょう。

 

大石が発症していない場合

大石が発症していない可能性も十分にあります。

そもそもレナは、大石が殺したとは言っていません。

また、大石に拳銃の腕があるという設定はなく、4人を撃ち殺すことが可能だとは断言できません。

 

【考察 大石は皆を守るために拳銃を抜いた】

黒幕の指示で山狗が魅音らを茂みに隠れて狙撃したとします。

突然暗闇でどこからか狙撃されればパニックになり、正常な判断をできないかもしれません。

そんな時、黒幕が大石に「境内で怪しいやつを見つけた」などと匿名で通報し、大石は警戒して拳銃を抜いた状態で、その場に現れたとします。

よって、レナの発言は「大石さんがやってきて…拳銃を(抜いて守ろうとしてくれたけど)みぃちゃんもしぃちゃんも梨花ちゃんも沙都子ちゃんもみんなみんな死んじゃった」

だったのかもしれません。

犯人がわからないため、口にできず、誤解を生む発言になってしまったのでしょう。

熊谷が大石の話が出た時に口を噤んだのは、大石も死んでしまったか、市民を守れなかった責任を取って辞職したから…などと考えられます。

 

【大石VS沙都子】

惨劇のシーンで沙都子の顔にも返り血がかかっていましたが、あれが幻覚ではなく、トラップの液体がかかってしまったのだと仮定します。

部活メンバーと大石がたまたま一緒にいるところに、突然沙都子が現れたとします。

大石は元々沙都子が両親を殺したのだと疑っていていました。

また、鉄平が逮捕されていない場合だとすれば、大石はそれを知っているため、沙都子が鉄平を殺したのだと直感的に想うかもしれません。

沙都子に駆け寄ろうとする部活メンバーを止めて、大石は沙都子の前に立ちふさがり「沙都子には鉄平殺しの容疑がかかっている」とでも言えば、部活メンバーは混乱します。

沙都子に拳銃を向ける大石に、詩音あたりは止めようともみ合いになるかもしれません。

そうしたパニックの中で、沙都子が仕掛けていたトラップに大石が嵌り、隙をついて沙都子が拳銃を奪い、皆を殺害し、運よくレナだけ逃げることができた…というのはどうでしょうか?

レナが途中で逃げたのなら一部始終を見ていないでしょうし、冷静なレナがあそこまで取り乱して訳が分からないと言うのも納得できます。

 

【レナが嘘の証言をしている】

なぜ、祟騙し編だけ秋なのでしょうか?

圭一の怪我が鉄平によるものならば、大怪我であることが予想されるため、長引くもの分かりますが、鬼騙し編の方が怪我の具合が酷いように見えます。

また、あの場に生きた鉄平がいた可能性は低いです。

仮に、あの病院が精神病院で、圭一とレナが入院しているとします。

圭一は怪我のせいで長く寝込んでいたのではなく、しばらくは記憶が混乱していて、精神病で様子を見ていたのかもしれません。

また、レナも綿流しの晩に何かあり、入院しているため、圭一のもとにはレナしか見舞に来なかったのかもしれません。

少々突飛な説かもしれませんが、祟騙し編のみ死体の様子が描写されないのは、そもそも死んでいないからではないでしょうか?

 

祟騙し編5の考察は以上です。

 

今後の展開 

次回の猫騙し編は、おそらく猫殺し編を元にした作品だと思われます。

猫殺し編では、採掘場に行こうとする圭一に梨花ちゃんが忠告をして、結局行かないことにするという話だったので、猫騙し編では、行くことになるかと思います。

採掘場には山狗がいるため、ここで業での山狗の立ち位置や目的などが少しわかるのかもしれないです。

 

 

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