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ひぐらしのなく頃に 業 8話 綿騙し編④ 「犯人は魅音ではない」考察とネタバレ感想

ひぐらしのなく頃8話、綿騙し編が幕を閉じました。

今回は殺害シーンや発症シーンの直接的な描写がなかったため、比較的穏やかだった分、謎ばかりですね……。

個人的には、理由はやや外しましたが「魅音が圭一を守るために監禁する」という考察が当たって嬉しかったです。

それでは、考察を始めていきたいと思います。

 

 

 

 

はじめに

8話をストレートに受け取ると、お魎、公由村長、詩音、梨花ちゃんを殺したのは魅音と考えるのが妥当です。

ですが、圭一がラストに「これじゃあ、まるで魅音が皆を殺したみたいじゃないか……。」と言っています。

メタ読みになりますが、これで本当に全ての犯行を魅音が行ったのなら、何の捻りもなく、つまらない真相になると個人的には思います。

綿流し編では、魅音と見せかけて、実は魅音に成りすました詩音が犯人だったという、どんでん返しもあるため、綿騙し編でも、一筋縄ではいかない真相が隠されていると考える方が自然です。

よってこの記事では、魅音による犯行かどうか…という観点から考察していこうと思います。

 

学校での出来事

圭一を疑う沙都子

昼休みが終わり教室に戻ると、梨花ちゃんが行方不明になっていました。

一瞬、沙都子の顔が黒くなります。

「圭一さん、先ほど梨花とお話していましたわよね」
「話はしたけど、そのあとは1度も…見てない」
「そういえば、校舎裏で誰かと話していたような…」
「相手は圭一さんではありませんの?」
「相手の顔はよく見えなかったけど、作業着を着てた男と話してたと思う」
「でも、そんな方、この学校にはいませんよ」

圭一を庇う魅音と疑う沙都子

沙都子が親友の失踪に過敏になるのは当然ですが、普段の様子とは違い、物言いや表情がきついのが印象的です。
普段の沙都子なら、もっと慌てふためくような気がします。
沙都子は何故、圭一を疑うのでしょうか?
 
【考察① 本気で圭一が犯人だと思っている】
7話で沙都子は、圭一と梨花ちゃんが会話してる時に、ドッジボールをしないかと声をかけていました。
その後のことは描写されていないため、状況から想像するしかないのですが、圭一はドッジボールを断わり、梨花ちゃんとも別れたのでしょう。
昼休みが終わり教室に戻る時、圭一は1人でした。
沙都子らと一緒に遊んだのなら、一緒に教室に戻るはずです。
つまり、沙都子が最後に見た梨花ちゃんは圭一と話していたため、圭一を疑ったのでしょう。
 
【考察② 圭一に罪を着せている】

梨花ちゃんの失踪に沙都子が一枚噛んでいて、圭一を犯人に仕立て上げようといたのかもしれません。

沙都子はなぜか圭一だけをドッジボールに誘いました。あの場にいた梨花ちゃんに何も声をかけないのは不自然です。

わざと、梨花ちゃんを一人きりにしようとしたのではないでしょうか?

魅音が、梨花ちゃんが作業着を着た男……おそらく山狗と話していると言っていたため、もしかすると、沙都子と山狗が繋がっていて、梨花ちゃんを誘拐、もしくは殺害するように命令した可能性があります。

理由としては、憶測に過ぎませんが、沙都子がループをしていて、発生条件に梨花ちゃんの死が関わっているというのはどうでしょうか?

 

梨花ちゃんを捜索

圭一がトイレを探そうと、ドアに手をかけますが、なぜか開きません

そんな時、魅音が「圭ちゃん!こっち!」と呼びかけます。

「今、何か屋根の上に」

梯子をかけて、圭一が屋根を上を見ます。

ここで、先に、トイレのドアが開かなかったことについての考察をします。

 

【考察 開かずの扉は沙都子のトラップ】

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ひぐらしのなく頃に業 8話

最初、沙都子とレナが探しているカットで、沙都子はトイレの方を見ています。

死亡時期は明かされていませんが、梨花ちゃんの死体は便槽にありました。

この時既に山狗が始末し、梨花ちゃんの死体が便槽にあるとします。

沙都子はトイレに行き、その様子を確認すると、死体の発見を遅らせるために、ドアが開かないようなトラップを仕掛けた……と考えると前述の考察②と辻褄が合います。

ですが、まるで圭一の捜査を妨害するかのようなタイミングの良い魅音の呼びかけに関する説明ができません。

 

【考察 梨花ちゃんはトレイに閉じこもった】

梨花ちゃんが何も考えずに、自分から圭一に話しかけて、フォローすることなく、八つ当たりのようなこと言ったとは考えにくいです。

7話の考察では、赤目の時は乗っ取られている説を書きましたが、仮にそうであった場合は、梨花ちゃん自身はまだ、この世界を諦めていないことになります。

梨花ちゃんはきっと、綿流しのカケラだと思っているため、これから詩音が沙都子を殺そうとすると考えるでしょう。

このまま沙都子と共に帰宅し、しょうゆを分けてもらうなどで魅音の家に行ってしまうと、結果的に、帰りが遅いことを心配した沙都子が魅音の家に来てしまい、殺されます。

それを避けるために、梨花ちゃんは行方不明を装い、一時的に沙都子から離れることに決めた…というのはどうでしょうか?

つまりは、トイレに閉じこもって内側から鍵をかけて身を潜めていたのです。

魅音が目撃したのは、閉じこもる前に、偶然見かけた山狗に、身の安全のために園崎家の姉妹を見張るように頼んだ場面かもしれません。

また、詳しくは後述しますが、魅音の家に来たのも梨花ちゃんであると考えます。

 

 

梯子を揺らす魅音

圭一は梯子を上り、辺りを見渡しますが、特に変わった様子はありません。

魅音が、静かな声で見間違いだったと謝ります。

「終わらせないといけないね」

魅音の顔が険しくなります。

古手梨花はね、オヤシロ様の崇りを権威にしてきた御三家の当主の一人なんだよ…?

あの子が…。あの子が…殺そうとしてるんだ!

御三家の…オヤシロ様の崇りを利用して…

そうはさせない!!

そうだ。私が崇りを終わらせる

あの子が殺そうとしてるんだ。殺そうとしてるんだ!

違いない違いない違いない違いない違いない………

違いない違いない、違っ違っ違っ違っ違っ違っ違っ違っ……。

 

魅音はガタガタと梯子を揺らします。

綿流し編と状況は酷似していますが、怒りの対象は沙都子から梨花ちゃんに変わっています。

圭一はひたすら困惑し、屋根にしがみついて揺れに耐えています。

やがて先生が来て、魅音の様子は元に戻ります。

魅音はなぜ梨花ちゃんに対し、このような感情を抱いているのでしょうか?

 

【考察 梨花ちゃんと圭一の会話を聞いていた】

7話梨花ちゃんは、

「あんたが何を心配してもしなくても、もうすべて終わっているわ。今年の祟りもこの世界もあんたもあたしも全部ね

「富竹の死体がまだ見つかっていないのは珍しいけれど、あの2人はもう死んでいるわ」

と、意味深なことを言い、圭一を怯えさせました。

視聴者目線でカケラやループを視野に入れると梨花ちゃんの話も解釈の仕様があるのですが、魅音の目線で見てみると、富竹と鷹野は行方不明であり、死んでいるかどうかは分かりません。

それを知っているのは犯人だけです。

つまりは、梨花ちゃんが祟りを利用して2人を殺したように聞こえます。

また、圭一に関しても「もうすべて終わっている」という言葉を、既に圭一を殺す準備は整ってあると読み取ることもできます。

よって、魅音梨花ちゃんが圭一を殺そうとしてると思い込み、豹変したのでしょう。

 

【考察 魅音は現時点で梨花ちゃんを殺していない】

また、ここで重要なのは、魅音がこの時点では梨花ちゃんを殺している可能性が低いということです。

「殺そうとしている、そうはさせない」という発言は、既に殺した人間に対して使うには不自然です。

圭一を殺す可能性がある梨花ちゃんを排除することができたのなら、一安心してもいいくらいです。

仮に罪悪感に苛まれていたとしたら「梨花ちゃんが元凶だから仕方なかった、私は悪くない悪くない……」のようなニュアンスの発言になる方が自然です。

野放しにはしておけない梨花ちゃんが行方不明になり、内心焦っていたと考えれば、魅音が突然、雛見沢症候群を発症したかのような素振りを見せるのにも納得がいきます。

また、タイミング良く屋根に誘導した件については、苦しいですが、本当に屋根の上に何かが見えたのでしょう。魅音は発症しているため、幻覚が見えても不自然ではありません。ドアを開く時と偶然タイミングが重なっただけでしょう。

つまり、この時点で梨花ちゃんが死んでいたとすれば、それは魅音以外の犯行であり、圭一を監禁し安全を確保した後ならば、魅音が殺した可能性があるということです。

 

 

 

 

【考察 このシーンは本当に魅音か?】

結論から言うと、この場面は魅音だと思います。殺すという行為や、雛見沢症候群を発症したかのような様子の変化から、綿流し編での前科がある詩音のようにも思えますが、ここが魅音でなければ、地下牢に監禁するといった後のシーンと繋がらなくなってしまうため、魅音だと考えます。

また、「違いない違いない……」の後に「違っ違っ違っ……」と言っていますが、これはおそらく「違う違う違う……」と言っているのではないでしょうか?

御三家である梨花ちゃんを疑う気持ちと、仲間として日々を過ごしてきた梨花ちゃんを信じる気持ちがせめぎあっているように感じます。

これは、仲間想いの魅音だからこその葛藤ではないでしょうか?

 

帰宅中の出来事

三人での帰り道

思いつめたような表情で「俺のせいだ……」という圭一。

問いかけるレナに、実は…と話そうとするが、前方にいる山狗を気にしてか、何でもないと答えます。

その間、ずっと魅音の表情は暗いです。

これは、これからの計画を立て、圭一を守ろうと覚悟を決めているためか、こちらの様子を伺うかのような山狗への警戒だと思います。

 

魅音からの電話

圭一は部屋の中で自分のしたことの重大さを理解し、後悔しています。

そんな時、電話がかかってきます。

「詩音か!?」と聞きますが、返事はありません。

「あ……いや、魅音か?」

問いかけに答えることなく、魅音は今から園崎本家に来てほしいと伝えます。

 

水車小屋での会話

「圭ちゃんも何か話したい事あるんじゃないかなー?圭ちゃんの不安な気持ち、すごくわかるよ」

「だからさ…。家でゆっくり話そうよ」

圭一に寄り添うような優しい言葉をかける魅音の様子は穏やかです。

だからこそ、圭一も覚悟を決め、一緒に魅音の家に向かいます。

そんな二人の様子を伺う山狗の姿が印象的です。

やはり、魅音か、もしくは圭一を見張っているのでしょうか?

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ひぐらしのなく頃に業 8話

園崎家での出来事

圭一の告白

園崎家の領地には監視カメラが仕掛けられています。これが地下牢のモニターに映し出されたのでしょう。

自宅で、2人はいつもの調子で雑談をします。

真夏に冬の、未来の話をする魅音の心境は、計り知れません。

お茶を入れてくると言い、魅音は席を立ちます。

戻ってきた魅音白装束を着ていました。

 

「圭ちゃんはあるよね。命を狙われているかもしれないって自覚

「…っ。あるっていったら…?」

「ごめん、怖がらせるつもりで言ったんじゃないんだ」

話こそ不穏ですが、魅音は優しい表情を浮かべます。

圭一は、魅音に祭具殿に入ったことを打ち明けます。

「圭ちゃんが昨日、詩音と富竹さんと鷹野さんと4人で、古手神社の祭具殿を暴いてしまったこと、もう知っている人は知ってるよ

「でも、圭ちゃんにとって面白半分の探検でも、それが笑いごとでは済まないと思っている人が大勢いるって事を、理解してくれらなら…」

土下座しながら謝る圭一に対して、怒ることもなく、優しく諭すように話す魅音

「安心して。あたしは圭ちゃんの味方だから。それだけは信じて」

圭一の傍に寄り、肩を掴んで強く言います。

「俺も信じたい気持ちはある。でも、梨花ちゃんが突然別人みたいになって…。もう誰を信用したらいいのか、わからないんだよっ!」

圭一は涙を浮かべながら叫びます。

なんと梨花ちゃんのせいで疑心暗鬼になっていました……。

魅音が自分だけは圭一の味方だから、信じてほしいと訴えると、圭一は魅音を信じる決意をします。

 

【考察 白装束は頭首としての覚悟の表れ】

魅音はこれから圭一を守るために監禁します。詳しくは後述しますが、私はこの時点で魅音は罪を犯していないと考えています。

白装束を着るのは、園崎魅音としてではなく、園崎家頭首としての自覚を持ち、目的のために自身の手を汚す覚悟を持ったということだと考えます。

 

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祟りの話

雛見沢連続怪死事件は最初はただの偶然でした。

「でもね、変わっていったんだよ。いつしかオヤシロ様の崇りと言う大義名分を利用した狂信的な村人たちの手によってね。」

「綿流しの日は、村の仇敵をオヤシロ様の崇りの名の元に殺してもよいってね」

驚く圭一に、魅音は「ついてきて」と言って立ち上がります。

「祭具殿の中、見たよね?あの拷問道具の山を…」

「ああ。でも、ずっと昔の物だろ?鷹野さんは嬉しそうだったけど、俺は…」 「うっ…凄い匂いだな…」

「あの道具は全部、鬼が淵村の厳しい戒律を守るために、作られた物だったんだ」

「戒律を破った者を見せしめに、むごたらしく殺して見せるためのね」

「だからっ、それも過去の昔話じゃないのかよっ!?」

「そう。本来は見せしめの儀式『綿流し』は、御三家が取り仕切っていた」

「だけど、公誉家と古手家の衰退。そして、時代の変化によって行う事は難しくなって、あの拷問道具も使われることがなくなった」

「だから、園崎家は作ったの」

「作ったってまさか…」

「現代でも綿流しの儀式が行える秘密の場所…」

「見て。色々あるでしょ?」

「ね?現代だからとか、昭和だからとかそんなのは関係ないの。ここは雛見沢村で、かつては鬼が淵村と呼ばれた鬼の村」

「そんな事…」

「もちろん私の知る限りでは、ここにある様な物騒な拷問道具を実際に使ったと言う話は聞かないけれど…」

「でもね、いつでも使える様に手入れされている…という村の秘密は、こうして実在するから」

魅音に連れられてきたのは拷問部屋です。

原作では、詩音がけじめのために爪を剥いだり、公由村長を拷問した時に使っていた部屋です。

実際に使ったという話は聞かない…とはどういうことでしょうか?

原作では、少なくとも魅音は、悟史の件で詩音が爪を剥ぐ現場に居合わせていましたし、自分も爪を剥ぎました。

 

【考察 悟史との出来事がなく魅音は御三家を疑っている】

度々前の記事でも書きましたが、やはり悟史と詩音の過去の出来事はなくなっていると考えた方が良いです。詩音は悟史に会わず、恋をすることもないため、けじめをつけていないのでしょう。

そう考えると、魅音が御三家を憎んでいるような発言をする理由もわかります。

原作では魅音は、悟史が失踪した時にお魎を問い詰め、その時はじめて園崎家の潔白を知りました。祟りが起これば園崎家が行ったように見せかけていただけで、実際は関係なかったと。

綿騙し編魅音はそのことを知らないため、発症し、暴走しているのでしょう。

 

 監禁される圭一

セーフルームだと案内された場所は地下牢でした。

銃だろうとびくともしない扉、食材も十分にあり、電話も電気も、トイレもあります。

魅音は、圭一を地下牢に閉じ込めます。

「こうするしかないんだ。オヤシロ様の崇りの実行者を気取る何者か。もしくは、その何者かを生み出す土壌を打ち破らない限り…」

私が何とかするからここにいてと、施錠しながら魅音は懇願します。

 

【考察 施錠したのは圭一がけじめをつけたように見せるため】

圭一を監禁された被害者とすることには意味があります。

魅音がこの事件を解決できず、殺されてしまえば、本来なら圭一は再び狙われることになってしまいます。ですが、園崎家に監禁された上で圭一が生きているならば、けじめをつけた、もしくは園崎家が許したということになります。

村を牛耳っている園崎家が監禁という制裁を加えたうえで釈放したのなら、他の村人は手出しできません。

魅音は、最後まで圭一を守り抜いたのでしょう…。

 

魅音の告白

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ひぐらしのなく頃に 業8話

雛見沢は誰かが困っていれば助ける、連帯感のある村です。

その助け合いの精神は、ダム戦争を機に変わってしまいました。

「幸せな意味で気を利かせるじゃなくて、村の仇敵を葬る為に気を利かせる。そんなネガティブなものに…。そのせいで沙都子の家も…」

沙都子のことを気遣うような発言が印象的です。

「これは全部、村人の良き助け合いの習慣を、人を憎んで害する者に変えてしまった…。私たち、御三家の責任

「私は、御三家の事実上の筆頭格。園崎家の次期当主として、責任を持って終わらせなきゃいけないんだよ!」

魅音は覚悟を決めた目で圭一を見つめます。

「圭ちゃん、覚えてる?」 

「?」

「ゲーム大会の時の『人形』」

「え?」

「あの時、私を女の子と認めてくれて嬉しかった」

私は圭ちゃんが大好き。だから、何が何でも守りたいんだ!

 魅音は圭一に告白します。

あの時の人形が、魅音の恋心を増幅させ、女の子と認められたことが自信になったのでしょう。

 

来訪者

ブザー音が鳴り、魅音がモニターを見に行きます。

「へぇ~。誰の手先で来たのやら…。あるいは感づいたかな。ふふっ…面白いね」

「会ってやろうじゃない」

魅音は拳銃を取り出します。

戻りはちょっと遅くなると告げる魅音を圭一は必死に止めます。

警察に相談しようという圭一に、警察も信用できないと言います。

魅音が出た後、圭一はタックルで鉄格子を外します。

モニターを見ると作業着を着た男たち…山狗の姿が。

最期の扉を開けようと頑張る圭一ですが、さすがに鉄の扉を壊すことはできません。

頭から血を流し、そのまま倒れてしまいます。

ここで考察に入る前に、その後の展開についてざっと書きます。

 

 

6月某日

圭一は大石により救出され、一命を取り留めました。

園崎家の傍にいた刑事が銃声を聞き、突入したそうです。

警察は元々オヤシロ様の祟りについて園崎家を痛がっているため、張っていたのでしょう。

ここからは事件の被害者についての説明です。

圭一が監禁されていた古井戸の底に、園崎お魎、公由村長、園崎詩音の遺体がありました。

また、死後10年以上経過した遺骨も見つかりました。

学校の便槽に梨花ちゃんの遺体がありました。

魅音と沙都子は、園崎家の廊下で亡くなっていました。

レナについては触れられていないため、生存していると考えるのが自然でしょう。

 

一連の事件の考察

公由村長・お魎殺し

まず、事件の起こった時系列について、わかりやすい公由村長から考えます。

村長は綿流しの日に行方不明になっていることから、殺されたのはその日か、もしくは、拷問のために生かされ、死体を井戸に捨てたのは次の日かもしれません。

いずれにせよ、圭一を監禁する前に処理する必要があるため、犯行時間は絞られます。

園崎家の古井戸に捨てられたということは、必ず魅音の協力・了承がなければ犯行が成立しません。

原作では、詩音が魅音を監禁し、成り代わることで強引に成し遂げましたが、さすがに同じ展開にはならないでしょう。

動機から考えてみると、本編でも話していたように、御三家の犯した罪の責任を取るという意味で魅音には殺す動機があります。

ですが、詩音にも、自身が祟りの被害に遭わないように実行者を殺す、圭一を巻き込んでしまったことに責任を感じ圭一のために犯行に及ぶ、などと複数の動機が考えられます。

以上のことから、私は2人が共犯だったのではないかと考えました。

大本は7話の考察に書いている通りです。

原作では詩音が一人で犯行を行っているため、時間がかかっています。綿流しの晩に魅音を監禁し、お魎を殺害、次の日に公由村長を園崎家に呼び、拷問の末に殺害、翌日に行方不明になったと村中で話題になります。

綿流しの晩は、園崎家で宴会をするため、詩音と魅音2人が揃っていなければ疑われてしまいます。

お魎に関しては深夜に殺すことが可能ですが、村長は仮に宴会後に一人になったところを殺したとしたら、行方不明になったことが伝わりません。

なぜなら、登校時のレナが村長の行方不明を知っていて、まだ見つかってないの?と聞いていたため、綿流しの日に行方不明が伝わっている必要があります。

よって、その日に一人だけで村長を殺す、もしくは監禁や拷問をするというのはなかなか難しいです。

2人で互いのアリバイ工作をしながら実行したのでしょう。

また、殺した理由に関して前回の考察記事では、公由村長に祭具殿に入ったことをバラしたために口封じとしていました。その線も可能性はありますが、前述した魅音の御三家の犯した罪の責任を取るというのもありそうです。

メタ読みも含みますが、実行犯はスタンガンを所持している詩音、魅音はこの時点では協力のみでしょう。、

お魎に関しては、宴会後でも殺害可能なため、綿流しの晩だと考えていいでしょう。

6話での魅音のどことなく甘えたところが好きじゃない」「許せないなーってところは色々ある」という発言も、いざとなったら自分の手を汚さない魅音の臆病な性格などを指摘したものなのかもしれません。

 

 

詩音殺し

【フラッシュバック】

村長とお魎を殺害後に魅音が殺したというのは特に否定する部分も思い当たらない、十分あり得ることですが、敢えて別の可能性について考えてみたいと思います。

私が注目したのは、フラッシュバックです。鬼騙し編で圭一が殺人の記憶をフラッシュバックしたことから、過去に自分が起こした犯罪の記憶を思い出すと仮定すると、綿騙し編でフラッシュバックが起こるのは詩音です。

死体を捨てに地下牢に入ったときに、詩音はその場所で自分がしたことを思い出したかもしれません。

拷問部屋で公由村長を殺し、地下牢では魅音を監禁して圭一を拷問しようとしました。

詩音が公由村長をすぐには殺さず、拷問にかけていた場合、死体を捨てるのは綿流しの次の日かもしれません。

そして、2人の目的が御三家の頭首を殺すことで、梨花ちゃんのことも殺す気であったなら、魅音から梨花ちゃんが行方不明になったという連絡を受けていてもおかしくありません。

綿流しでは詩音は梨花ちゃんを自殺に追い込んでいます。実際は正当防衛のようなものですが、フラッシュバックは見たところ、記憶ではなく惨劇の瞬間のみなため、血まみれで倒れる梨花ちゃんの姿から、自分がやったと思うかもしれません。

よって詩音はフラッシュバックにより、実際は行っていない梨花ちゃんの殺害をしてしまったと思い込んでしまう可能性があります。

明確に殺した記憶はないのに、うっすらとフラッシュバックをする……。自分の中に鬼が眠っている、このままでは圭一まで殺してしまうかもしれないと詩音は怯えるでしょう。

そんな状態で公由村長の死体を井戸に捨てた時に誤って足を滑らせて転落してしまった可能性があります。

 

【血まみれの圭一を見て自殺】

もしくは、詩音は圭一を監禁した後で井戸に身投げした可能性もあります。

魅音が来訪者に会う時に、自分にもしものことがあった時のために、詩音に鍵の場所を教えて、圭一の様子を見てほしいと頼まれたのでしょう。

おそらく、指定の時間になっても連絡しない場合は死んだとみなすなどと言ったかもしれません。

詩音が約束通り圭一の元を訪れると、圭一は血まみれで倒れています

なんで安全な地下牢で血まみれになるのか……。場所をもろともしない、本当にオヤシロ様の祟りが起こってしまったのかもしれないと詩音は混乱するでしょう。

そして、圭一を守れなかったこと、祭具殿に入ったのだから、次は自分が狙われてしまうことから、詩音は絶望して、恐怖から井戸に身投げしてしまったのかもしれません。

大石たちが扉を開けて中に入ることができたのも、鍵が開いていたからだと考えると筋が通ります。

 

梨花ちゃん殺し

前述しましたが、梨花ちゃんは昼休みの時点では生きていたと考えます。

そして、来訪者が梨花ちゃんであり、その時に魅音によって殺されたのでしょう。

魅音が圭一を監禁したのは、圭一が誰かに殺されるかもしれないからです。

そしてその指示を出しているのが、御三家頭首の誰かであると魅音は考えています。

だからこそ、お魎と村長を殺したのです。

つまり、既に梨花ちゃんを殺しているのであれば、圭一を監禁する必要はなくなります。

御三家の頭首たちを殺した上で、園崎家の次期頭首として、圭一と詩音はけじめをつけたとでも皆の前で宣言すれば、それで祟りは終わるでしょう。

よって、梨花ちゃんがまだ生きているから圭一を監禁したということになります。

また、来訪者ですが、仮に園崎家で亡くなった沙都子だとすれば、魅音は拳銃を持つでしょうか?

圭一に祟りの話をする際に、魅音からは被害に遭った沙都子に対するやるせない気持ちを感じます。

直前に同情していた人が家に来たのに、殺そうとするでしょうか?また、沙都子と魅音の死体のそばに置かれていた拳銃は、魅音が持っていたものとは別です。

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ひぐらしのなく頃に 業8話

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ひぐらしのなく頃に 業8話


よって、来訪者が山狗である可能性は捨てきれませんが、ここは殺す理由がある梨花ちゃんであると考えます。

園崎家に来た梨花ちゃんを魅音は殺します。

圭一を監禁しているため、死体を井戸に捨てることはできません。

腐っても匂いを誤魔化すことができて、簡単には見つからない便槽は、最適の隠し場所だったでしょう。

 

魅音と沙都子殺し

沙都子が園崎家に来たのは、梨花ちゃんの目撃情報を聞いたためだと考えると筋が通ります。

魅音の首に傷があることから、梨花ちゃんを殺したこと、それを疑われたことにより雛見沢症候群のL5を発症している可能性があるため、沙都子を殺して自殺したのでしょうか…?

それとも、魅音は額の真ん中を撃ち抜かれていて、沙都子はこめかみであるため、沙都子が魅音を殺した後で、自分のこめかみを撃ち抜いて自殺したのでしょうか…?

どちらも頭部に傷があり、落ちている銃は魅音のものではないため、第三者…例えば山狗が撃ち殺した可能性もあります。

沙都子に関しては、鬼騙し編のように同じような殺害現場であるため黒幕の犯行でしょうか…?

現時点では、あまり判断材料がないため、判断することはできません。

 

 

 

 

 

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