ひぐらしのなく頃に 業 10話 祟騙し編② 考察とネタバレ感想「沙都子は演技?レナの黒幕説」
ひぐらしのなく頃に 業 10話の考察です。
全体的に梨花ちゃんがしょんぼりしていて、沙都子も元気がなく、暗い雰囲気になってきましたね…。
前話で沙都子のねーねーを名乗った詩音が、今回は登場しませんでしたが、この先の活躍が期待できそうですね…!
6月13日
鉄平を殺す夢
圭一は鉄平を殺す夢を見ます。
祟殺し編の記憶をフラッシュバックしていると考えていいでしょう。
起きた瞬間、両手を見て震えていて、殺した感触を思い出しているようですが、翌朝レナに夢の内容について「はっきりとは思い出せないけど沙都子の夢だったような…」と言っていたため、全体的に曖昧なのでしょう。
【考察① 圭一はフラッシュバックにより殺害する】
現時点では圭一は鉄平に会っていません。後に学校で、沙都子の過去や置かれた状況についてを知りますが、夢で殺した相手が鉄平であるとは気づいていないのでしょう。
この先、圭一が鉄平に会えば、再びフラッシュバックが起き、自分が過去に鉄平を殺したことをはっきりと思い出すかもしれません。
そして、その夢を予知夢のように感じ、沙都子を守るにはこれしかないと思いつめ、殺害を企てるかもしれません。
【考察② 圭一は殺したと思い込んで発症する】
祟殺し編では、圭一は確かに綿流しの晩に鉄平を殺したにも関わらず、行っていない祭りに行ったと周りが口を揃えて言ったり、埋めたはずの鉄平の死体が無くなっていたり、沙都子がまだ鉄平が家にいるかのように振舞っていたせいで、疑心暗鬼に陥ります。
逆に、祟騙し編では、圭一が鉄平を殺したいと思っていたら、本当に鉄平が死に、自分の犯行ではないかと疑い、疑心暗鬼になる……というのはどうしょうか?
黒幕や圭一に罪を被せたい誰かの証言により、圭一が濡れ衣を着せられ、圭一自身も鉄平を殺した時の記憶がフラッシュバックしたら、本当に自分がやってしまったと思い込んでしまうかもしれません。
沙都子の様子を知る魅音
原作では、梨花ちゃんが遅刻し、沙都子が学校に来ないことについて、魅音は冗談を言って笑い飛ばしています。
祟騙し編の魅音は朝から暗い顔をしていて、沙都子のことを案じているようです。
後述しますが、鉄平が日曜日に帰ってきたことを知っているのは、原作と祟騙し編で共通しているのに、態度が違うのはおかしいです。
【考察 学校に来ていたのは詩音?】
祟騙し編の詩音は沙都子のことを特別に可愛がっているようなので、この魅音が詩音であると考えるならば、納得がいきます。
ですが、本当に詩音ならば、圭一のようにもっと直情的に怒りを表す方が自然です。
だから、沙都子を心配する詩音に感化されて、魅音自身も沙都子をどうすれば救えるのか、原作以上に考えているのかもしれません。
大石の接触
大石との会話は原作通りです。
圭一の肩を掴む手が旧作アニメとは逆になっています。7話にてオヤシロ様の腕が左右反転していたりと同様、業では、様々なことが反転していると示唆するための描写でしょう。
入江との会話
入江との会話の内容自体に変更はありませんが、得る情報が少なくなっています。
原作では、雛見沢連続怪死事件の話や、大石がオヤシロ様の遣いと呼ばれている理由まで聞いています。(大石と接触した人間が失踪したり殺されたりしていることから、大石が祟りに遭う人を選んでいるという噂がある)
また、原作では圭一を心配して保健室に魅音たちが来るのですが、カットされています。
さらに、入江の服装が原作では黄色のシャツにサングラスと私服ですが、祟騙し編ではスーツに白衣です。
服装の変更は前話でもありましたが、やはり診療所で何かしてから、こちらへ向かったのでしょうか?
ちなみに、入江が学校に来た理由は、祟騙し編では語られていませんが、原作では知恵先生に用があると言っていました。
登校した沙都子
昼休み、沙都子の分のお弁当も机に並べて、梨花ちゃんは浮かない顔をしています。
圭一は朝から暗い様子の魅音に、何か知ってるんじゃないかと聞きます。
「昨日の夜、町内会の人から嫌なうわさ聞いちゃって…」
「沙都子のおじ…北条鉄平が雛見沢に戻ってきたらしいの」
そんな時、沙都子が教室に入ってきます。疲れ切った様子の沙都子に対し、梨花ちゃんは終始黙りこくり、3人はかける言葉を迷います。
放課後、沙都子を部活に誘いますが、断られてしまいます。
沙都子が帰った後、圭一は、俺たちは仲間だと言い、梨花ちゃんに何があったのか聞き出します。
昨日、買い物に行った沙都子が日が暮れても帰らず、ようやく帰ってきたら、おじさんと一緒に暮らすから荷物を取りに来たと言いました。
圭一は、叔父夫婦に引き取られた時と同じ状況だと言いますが、レナと魅音は悟史がいない今では状況が違うと言います。
「こういうのって虐待だろ!通報とかできないのか!?」
「そうだよね!証拠があれば警察に…」
「一昨年の冬かな…通報したんだよ、児童相談所に」
すぐに役所の人が駆けつけてくれて、沙都子と悟史、叔父夫婦に事情聴取をしたそうです。結果は様子見、暴力は跡が残るものではなく、証言や証拠が不十分だからです。
その後はより陰湿ないじめになり、あれは失敗だったと魅音は言います。
この部分は、祟騙し編と原作とでかなり異なっています。
原作では、沙都子は3日間学校を休んでいます。
沙都子が登校してきた日の一連の流れは、まず圭一が富田と岡村に呼び出され、校舎裏で鉄平が帰ってきたことを聞きます。
その時に登校してくる沙都子にいち早く会い、カラ元気な様子の沙都子に胸を痛めます。
教室に入ってきた沙都子をみんなは歓迎しますが、沙都子の様子を見て魅音やレナは浮かない顔をします。
沙都子が遅刻したことについて職員室に呼び出されて、梨花ちゃんが付き添います。
その間、圭一は魅音とレナに、俺たちは仲間だと呼びかけ、仲間には隠し事はなしだと言い、先ほど富田達から聞いた話をします。
すると、視線に耐えきれなくなった魅音が、鉄平が雛見沢に帰ってきたことを日曜日…つまりは帰ってきた初日から知っていたと言います。
また、沙都子が部活を断って帰った後に、梨花ちゃんから話を聞き出そうとするのが圭一ではなくレナです。
梨花ちゃんは黙ったままですが、通報しようと提案する圭一達の会話は同じです。
しかし、その後の会話は祟騙し編ではカットされています。
内容は、村長が梨花ちゃんの保護者になっているため、沙都子の面倒も見れないのか?入江はどうか?などと、圭一が軽率に沙都子をどこかに預ける提案です。
魅音を理不尽に責め立てる圭一をレナが一蹴し、険悪な雰囲気を残したまま事態は収束します。
まとめると、祟騙し編の方が、原作よりも圭一が冷静で落ち着きがあります。また、仲間たちが対立せずに結束しているように感じます。
また、原作では、沙都子が学校を休み始めた頃に、体調の悪い沙都子が買い出しに行き、罵倒されながらも鉄平の友人たちの夕食まで作ら慣れけばならないという虐待の現場を目にし、圭一は怒り狂い、何もできない無力感にさいなまれますが、祟騙し編ではこのシーンがカットされています。
さらに、神社の境内で富竹と鷹野とオヤシロ様の祟りについての話をするシーンもカットです。
6月14日
この日は何故か日付の描写がありません。
(前後の日から14日だとは分かりますが…)
沙都子の遅刻が続いたことで、梨花ちゃんが職員室に呼び出されます。
知恵先生は梨花ちゃんから状況を聞き出します。
「それで…そこまで知って、あなたは何ができるの?」
梨花ちゃんが冷たく言い放ちます。
「家庭訪問に行ってみます。もし問題があるのなら…」
「児童相談所に連絡するんですよね…。でも虐待の証拠がないと動いてくれませんよ」
聞き耳を立てていた圭一ら3人が職員室に入り、意見します。
「北条さんのことを正しく伝えるためにも、まずは家庭環境を知ることが先決です」
レナと梨花ちゃんが賛成し、圭一も渋々納得します。
原作では、梨花ちゃんがいつまで経っても沙都子に何があったのか言わないため、職員室に呼び出されるのがレナと圭一です。
沙都子について悪い噂があるが、それは真実なのかと聞きだそうとする知恵先生に対し、圭一は、噂が本当なら先生はどうするつもりなのかと問います。
家庭訪問に行くという先生の回答は祟騙し編と同様です。
「叔父に怒鳴りつけられて追い返されるかもしれませんね。……まあいいや。…仮に叔父と沙都子に会えたとします。それで?」
「そして真意を聞きます。その事実が確認できたなら、…指導します」
「指導って曖昧な言い方は辞めてください。具体的には何をするんですか?」
「興宮の生活相談所へ通報します。さっき前原くんは追い返される、と言いましたね」
「この相談所の職員は必要に応じて警察官を同行させることができます。恫喝には絶対屈しません」
知恵先生に任せようとはなったものの、また様子見になったらどう責任を取るつもりなのかと圭一は強気な態度を崩しません。
また、原作では、魅音に鉄平を今年のオヤシロ様の祟りに選んでほしいと、暗に殺人のお願いをしますが、祟騙し編ではカットされています。
(12月11日追記)
皆殺し編をプレイして気付いたのですが、職員室のシーンは祟殺し編ではなく、皆殺し編に似ています。
唯一違うのは、皆殺し編では、ここに詩音も加わっています。
知恵先生の家庭訪問
「あ?なんでおのれに、沙都子ば合わせにゃならんねん」
「今日、沙都子さんが学校をお休みしましたけど、連絡が無かったもので」
「沙都子はなぁ、風邪なんね。風邪で熱出してうーうー唸っとるんねん」
「そうですか。明日は登校出来そうですか?」
「知るかいな!そんなもん、明日になってみなきゃわからんわ!」
結果、沙都子に会うことはできず、追い返されてしまいます。
(12月11日 追記)
皆殺し編で家庭訪問に行った際には、仲間たちと談笑している声が聞こえました、祟騙し編ではそのような描写はありませんでした。
ということは、沙都子に家事を押し付けて、自分は遊んでいるという明確な描写がないということになり、やはり、本当に虐待しているのか定かではありません。
【考察 沙都子は本当に風邪か?】
沙都子が風邪というのは、先生を追い返すための嘘かもしれません。
しかし、雛見沢症候群の発症すると、頭がぼーっとして熱っぽくなります。
沙都子は原作で、発症による体調不良のような描写がありました。
祟騙し編でも、既にこの時点で発症しているのでしょう。
学校に戻ると圭一達が結果を聞くための待っていました。
虐待の証拠があるから会わせられなかったんじゃないかと詰め寄る圭一をレナが窘めます。
児相に連絡するという先生の意見に魅音は賛成します。
梨花ちゃんは一人下を向いて蹲っています…。
原作では、家庭訪問の前に、知恵先生が生活相談所に電話し、担当の職員が訪問しました。
6月15日
児童相談所からの連絡
学校に来た沙都子の様子を伺うと、急に押しかけられて迷惑だったと平然と言い放ちます。
どうやら、沙都子は何でもないと言い、追い返してしまったようです。
梨花ちゃんは、圭一にこれが3度目だと語ります。
沙都子は叔父夫婦に預けられる前、義理の父親を陥れるために嘘の虐待報告をしたことがありました。
また、沙都子自身がこの状況を一人で乗り越えようとしていて虐待を認めないこともあり、相談所は様子見という判断を下してしまいます。
昼休み
久々の5人揃ってのお弁当です。
原作との相違点は、幾つかありますが、まずはレナと魅音のお弁当の中身です。
原作ではレナがオムライス、魅音が昨日の夕飯を詰めた普通のお弁当ですが、味の染みた大根が入っています。
つまりは、大根を持ってきたのが魅音からレナに変わっています。
【考察 レナが大根に毒を仕込んだ】
後に沙都子は嘔吐しますが、その原因がこの大根である…というのはどうでしょうか?
と言っても、ただの毒ではなく、雛見沢症候群を悪化させる薬か、もしくは特効薬かもしれません。
沙都子にしか効かない何かを仕込んだという可能性はあるかと思います。
発狂する沙都子
圭一が沙都子の頭を撫でようと手を伸ばした瞬間、その手を払います。
その時、沙都子は圭一に目線を向けています。
その後、沙都子は頭を掻きむしり、圭一が恐る恐るもう一度手を伸ばすのを逃れるために突き飛ばし、嘔吐します。
その後、発狂しながらごめんなさいごめんなさいと謝り続けます。
その時、沙都子は圭一達に背を向けた状態です。
また、梨花ちゃんはそれを真顔で見つめています。
10話の梨花ちゃんは、これまでは終始暗い顔して落ち込んでいたにもかかわらず、このシーンでは表情が曇っていません。
原作では、撫でられてから手を払っています。
突き飛ばしの勢いや、発狂する時間も原作の方が長いです。
また、ごめんなさいごめんなさいと謝りながら後退り、ロッカーにぶつかり、カーテンにくるまって怯え続けます。
【考察 沙都子の発狂は演技】
圭一が撫でようとした瞬間に、はっとして圭一の方をちらりと見てから手を払っています。
まるでタイミングを見計らっているようです。
また、圭一を突き飛ばす力が原作よりも弱かったり、全体的に発狂のシーンが短くなっています。
そして、発狂した時の沙都子は、原作とは違って圭一達に背を向けているのです。
これは、演技していることがバレないようにするためではないでしょうか…?
演技で嘔吐するのは難しいかと思いますが、食べた大根を飲み込まずにそのまま吐き出したとしたら、不可能ではありません。
何よりも、梨花ちゃんの表情が気になります。
今までずっと暗い顔をして、下を向いていることも多かった梨花ちゃんが、一番見たくなかったであろう沙都子の痛々しい発狂シーンでは、目を逸らさずに、真顔でじっと見ています。
これは、数多のカケラを渡り歩き、沙都子の発狂を何度も見てきた梨花ちゃんだからこそ、これが演技ではないかと疑っているのではないでしょうか?
祟騙し編では、圭一が沙都子の家付近で鉄平を目撃していないため、今のところ沙都子が鉄平に虐待されている直接の描写がありません。
沙都子がループしていたり、梨花ちゃんを騙さなければならない事情があるのなら、わざと虐待されているように振舞っているのかもしれません。
原作との違い
10話は、細かく見ると原作との違いが多々見られますが、全体的に、カットされているシーンが多い印象です。
沙都子が虐待されている所を圭一が目撃したり、魅音に祟りを装って鉄平を殺すことはできないかとお願いしたりなど、重要と思われるシーンまでカットしているため、尺の都合ではなく意図的なものだと考えられます。
違い
- 沙都子が不登校期間
→原作……鉄平が来た次の日から3日間休んだ
祟騙し…鉄平が来た次の日休まなかった
- 梨花ちゃんが協力的な姿勢
→祟殺し編では沙都子についてしばらく口を割らなかった
- 圭一が比較的冷静
→不登校期間の変化や虐待を見ていないことによる危機感の違いか?
- 魅音が積極的な姿勢
→原作では少し冷たい印象だが、表情が暗かったり積極的に意見を出したりと沙都子を案じる描写が目立つ
- 沙都子が嘔吐シーン
→圭一の手が触れる前に払ったところが不自然
カットされたシーン
- 沙都子の家で鉄平の姿と虐待の様子を目撃するシーン
- 沙都子をどこに預けるかで仲間たちに当たり散らすシーン
- 魅音に鉄平が祟りで死ぬようにお願いするシーン
- 相談所の人が訪問し、沙都子が追い返してしまったシーン
ただ、このカットされたシーンについては、時系列を変更しただけかもしれないので、今後出てくるかもしれません。
今後の展開予想
レナが黒幕
実は、レナに関する不可解なシーンが今まで幾つかありました。
鬼騙し編では、がんばり物語や、雛見沢症候群を発症したことから、おかしな行動をとっていても不自然ではありませんが、4話の考察にあるように、圭一を殺そうとする動機は理解できても、家に行った理由が謎です。
また、圭一の意識がなくなったため、その後、何が起きたかは明確ではありません。
よって、レナが梨花ちゃんと沙都子を殺した可能性を否定することはできません。
綿騙し編では、5話の「逆なのだとしたら…」のシーンの変更点が気になります。
また、重要なのはレナが生き残っていることです。
圭一が魅音の家に行ってからのレナの動向が一切明かされていません。
よって、レナが魅音と沙都子を殺した可能性を否定することもできません。
祟殺し編では、沙都子が吐く前に食べた大根はレナがつくっています。原作では魅音だったのにわざわざ変更する理由はなんでしょうか…?
また、これは根拠としては薄いのですが、OPのジャケットイラストがレナです。
OP映像でレナは大して目立っておらず、サビで梨花ちゃんが走っているため、梨花ちゃんがジャケットイラストを飾る方が適切に感じます。
登場回数に差がないEDの方が梨花ちゃんがジャケットイラストで、OPはレナというのが、少し違和感があります。
以上の点から、レナが黒幕であるかもしれません。
鉄平を詩音が殺す
原作では、沙都子が発狂した時に、圭一は鉄平を殺そうと決意しますが、10話を見る限りでは、怒りよりも戸惑いの方が強く、殺そうとまでは考えていないように思えます。
しかし、9話でねーねーを名乗った詩音が何もしないわけがないため、今後、沙都子が嘔吐しながら発狂したことを知れば、祟殺し編の圭一のような思考回路になり、殺そうと考えるかもしれません。
沙都子が鉄平を殺す
9話の考察でも書きましたが、沙都子が鉄平を殺す可能性も十分に考えられます。
沙都子の虐待が嘘ならば、沙都子は弱ったふりをしているだけということになります。
虐待をしない鉄平相手ならば、寝込みを襲ったり、食事に何かを仕込んだりと、沙都子はトラップを駆使することで、殺すことはできると思います。
以上で10話の考察を終わります。
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